まずは、住宅ローンを早期返済する場合の基本を知り、繰り上げ返済のパターンや、借り換えについても確認していきましょう。大きなお金が動くことになるので、知らないということが大きな損失になることもあります。
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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目次
住宅ローン早期返済の基本について
住宅ローンはできるかぎり早く返済したいと思うものです。少し家計に余裕ができれば、繰上返済をする方法を採るご家庭が多いことでしょう。
繰上返済手数料とは
繰上返済をするときには、返済手数料が必要になるのが一般的です。最近では、ネット経由で繰上返済をすることも多く、この場合は多くの銀行は手数料がいりません。しかし、書面や電話など手続きの方法によっては手数料が発生し、数千円から4万円までに設定されています。
繰上返済はいくらからできる?
繰上返済は、銀行によっても違いがあります。返済期間を短くしたい場合は、毎月の決まった返済額以上の返済が必要です。例えば、毎月10万円の返済をしているのであれば、10万円以上の返済が最低ラインということになります。ただし、金融機関によって「1万円以上1万円単位」などの基準を設けているところもありますので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
一方、返済額を減らすという方法であれば、1円からの繰り上げ返済が可能です。返済方式によって繰り上げ返済の最低額には、違いがあります。
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繰上返済のパターンを紹介!
繰上返済をする場合に、返済のパターンがあります。大きく二つに分かれており、期間短縮型と返済額軽減型のふたつです。それぞれの良さがあるので、比較して繰り上げ返済の方法を決めましょう。
期間短縮型
返済期間が短くなるという期間短縮型は、毎月の返済額に変わりはありません。しかし、返済期間そのものは短くなることから、短くなった期間に支払予定とされていた利息分は軽減されます。
例えば、繰上返済で返済期間を1年短縮することができれば、1年分の利息が軽減されるということになるのです。同じときに同じ金額の繰上返済をした場合は、返済額軽減型より利息削減効果が高いことが分かっています。
返済額軽減型
返済額軽減型は、返済期間は同じままで毎月の返済額を少なくできる方法です。毎月の返済額を下げることができるので、子育て途中で出費の多い時期や、夫婦のどちらかが仕事を退職した場合などに利用されることが多いです。
住宅ローン借り換えとは
住宅ローンを借り換えることで、早期返済するという方法もあります。借り換えをするにあたって、審査や諸費用が必要となりますが、現在高い金利で借りているものを金利の低いものに借り換えることで大きく総返済額を減らすことができるため見逃せません。
借り換えにも審査がある
住宅ローンの借り換えにも審査が必要です。借り換えの場合は、本人審査だけではなく、物件の審査も必要となります。
本人審査は勤務先、自動車ローン、年齢、転勤の有無、世帯年収などがあります。一方、物件審査の結果で、融資額の上限が変わります。
借り換えには諸費用が必要
借り換えには諸費用が必要です。最初に住宅ローンを組んだときにも諸費用が必要だったことと思いますが、それと同じくらいの額もしくはそれ以上の諸費用が必要になることもあるでしょう。
金利タイプは固定金利と変動金利がありますが、多くの人は変動金利を選び、金利が上がった場合に、固定に変更するという方法を採ります。早期返済を考えている場合は、変動金利が低いときに頑張って返済する方が望ましいでしょう。
住宅ローン借り換え前にやっておくべきこと
住宅ローンの借り換えをする前にできればやっておきたいことがあります。それは、金利の交渉と、返済額のシミュレーションです。これらを省いて、住宅ローンの借り換えをすることがないようにしましょう。
現在の借入先に金利の交渉をする
現在借入をしている金融機関に金利の交渉をしましょう。交渉と言うと難しく感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。また、大きなお金が動くわけですから、遠慮なく交渉しましょう。
返済額のシミュレーションは大事!
借り換えを考えているときは、まずは返済額のシミュレーションをすることが大切です。金融機関のホームページに記載されていることもありますし、実際に金融機関でシミュレーションしてもらうのも良いでしょう。
住宅ローンの早期返済は繰上返済か借り換えでお得な方を選ぶべし
住宅ローンを早期返済する場合は、繰上返済がお得か、借り換えがお得かは状況次第で変わってきます。住宅ローンというのは、大きなお金が動くものですので、それぞれの場合を調べて、どちらにした方がお得かで決めるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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