この記事では、住宅ローンの借り換えの目安や、借り換えのメリット・デメリットなどを紹介します。
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監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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目次
住宅ローンの借り換えの目安とは?
住宅ローンの借り換えを検討したほうがよい目安にはどのようなものがあるのでしょうか?5つの目安を紹介します。
金利の差が大きい
一般的に、今契約している住宅ローンと、借り換えを検討している住宅ローンの金利差が「1%以上」あれば、借り換えをしたほうがよいと言われています。
ただし、残りの返済期間がどれくらいかによって、いくらくらい節約できるのかが変わってきます。金利差だけでなく総合的に見て、どれくらいのメリットがあるのかをしっかりと考えたうえで判断しましょう。
残りの返済期間が10年以上ある
契約している住宅ローンの金利よりも、現在の金利水準が低い場合でも、残りの返済期間が短いのであれば借り換えをしても返済額の軽減があまり期待できない可能性があります。
住宅ローンの返済は、返済が進むにつれて支払利息額が少なくなるため、借り換えを検討しているのであれば「残りの返済期間が10年以上」を目安にしましょう。
変動金利で借り入れている
現在、住宅ローンを変動金利で借り入れている方は、そのときの金利によっては住宅ローンの借り換えをしたほうが節約できる可能性があります。
住宅ローンの借り換えをすれば、新たに固定金利か変動金利を選べますので、現在のライフプランや情勢に合わせてよりベストな選択ができます。
ローン残高が多い
返済期間と同じで、住宅ローンの残高が少ない状態で借り換えをしても、あまりメリットは得られません。住宅ローンの借り換えは別で費用も掛かるため、逆に費用のほうが大きくなる場合も。
このことから、「ローン残高が1000万円以上」というのが住宅ローンの借り換えの目安の1つといえます。
団体信用生命保険の見直しがしたい
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンを契約するときに、原則加入しなくてはいけない生命保険のことです。住宅ローンを借り換えすれば、現在加入している団体信用生命保険も解約となるため、新たに入り直さなくてはいけません。
現在加入している団体信用生命保険の保障内容に満足していないという方は、新たに住宅ローンを借り換えすることによって、よりよい保障内容の団信に乗り換えられる可能性があります。
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※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。
※1 住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※1 J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。
住宅ローンを借り換えるときの注意点
住宅ローンの借り換えには、以下で挙げる注意点があります。
●再度審査を受けなくてはいけない
●借換時に費用がかかる
●団体信用生命保険に加入できないと選択肢が限られてしまう
新たに住宅ローンを組むのですから、借り換えの際は再度審査を受ける必要があります。転職をして収入が変わった方や、購入時と比較して住宅の価値が下がっている場合などは注意が必要です。
また、借換時には現在の住宅ローン完済に必要な費用や、新たに住宅ローンを組むための費用がかかります。
最後に、住宅ローンの借換時の健康状態によっては、団体信用生命保険に加入できないケースも。そうなると、選べる住宅ローンが限られてしまうので気を付けましょう。
住宅ローンの借り換えをするメリット
では、住宅ローンの借り換えをすると、どのようなメリットが得られるのかを3つのポイントに分けて見ていきましょう。
住宅ローンの返済額を減らすことができる
住宅ローンの借り換えをすることの一番のメリットは、住宅ローンの返済額を減らせることです。
もちろん、残りの返済期間や返済金額によって、どれくらいの金額が減らせるかは変わってきますので、自分に合ったタイミングを見極めることが大切です。
タイミングを間違えると、借り換えをしてもあまり効果がない場合もありますので、十分に気を付けましょう。
団体信用生命保険の補償を充実させることができる
現在の団体信用生命保険には、生活習慣病の保障が充実しているタイプのものや、がんと診断された場合に住宅ローンの残高が0円になるものなど、さまざまな種類のものがあります。
ひと昔前の団体信用生命保険に加入しているという方なら、住宅ローンの借り換えのタイミングで、自分に合った保障のものに加入できるかもしれません。
リフォームローンを一緒に借りることができる
長く住み続けている住宅なら、住宅ローンの借り換えタイミングで合わせてリフォームローンも検討できます。
リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高いため、リフォームローンを単独で利用する場合と、住宅ローンの借り換えと併せてローンを1本化するのでは、金利も大きく変わってきます。住宅ローンの借り換えを上手に利用して、金利を抑えたい方には大きなメリットです。
住宅ローンの借り換えをするデメリット
住宅ローンの借り換えには、以下で挙げるデメリットが考えられます。
●審査に落ちる可能性がある
●住宅借入金等特別控除の対象から外れる場合がある
●審査・契約手続きが再度必要になる
今よりも良い条件の住宅ローンを見つけても、再度審査が必要になるので、落ちてしまったら意味がありません。
また、条件によっては、住宅借入金等特別控除の対象から外れてしまうおそれがあります。条件にはさまざまなものがありますので、住宅ローンを申し込みする前に必ず確認しておきましょう。
住宅ローンの借り換えは現在の状況などによって大きく変わってくる
住宅ローンの借り換えは、一見するとメリットの方が多いように思えますが、残りの返済期間やローン残高、健康状態などによってはデメリットになるおそれがあります。
住宅ローンの借り換えを検討している方は、いま一度しっかりと現状を確かめて、借り換えのベストなタイミングを見極めましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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