住宅ローンの一括審査とは?利用の流れとメリット・デメリット | ファイナンシャルフィールド

更新日: 2022.09.02 審査

住宅ローンの一括審査とは?利用の流れとメリット・デメリット

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

住宅ローンの一括審査とは?利用の流れとメリット・デメリット
住宅ローンの申し込みをする際にはまず、webサイトの申し込みフォームや申込用紙などに必要事項を記入して、審査を受けなければなりません。複数の住宅ローンに申し込むとなると、この作業を繰り返し行わなければならず、面倒に感じる方も多いでしょう。
 
そのような場合に便利なのが複数の住宅ローンにまとめて申し込みができる「一括審査」です。
 
ここでは、住宅ローンの一括審査とはどのようなサービスなのかに加えて、利用の流れ、一括審査を利用するメリット・デメリットを解説します。住宅ローンの申し込みを効率よく進めたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

新井智美

監修:新井智美

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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住宅ローンの一括審査とは

住宅ローンの一括審査とは、webページやアプリなどから、複数の住宅ローンの「仮審査」に一括で申し込めるサービスのことをいいます。

住宅ローンの一括申し込みができる不動産会社向けのプラットホームもあり、導入している不動産会社の店頭などでサービスを利用することができます。

 

一括審査利用の流れ

STEP1.申し込む金融機関を決める

検討中の借入条件をもとにシミュレーションし、条件の合う金融機関をピックアップします。

 

STEP2.仮審査に申し込む

申告事項を入力し、選択した金融機関に仮審査の申し込みをします。

 

STEP3.本審査に申し込む

仮審査を通過した金融機関の条件を比較して本審査の申込先を決め、申し込みます。1社にしか申し込むことができませんので、慎重に判断してください。

 

STEP4.契約・融資の実行

本審査を通過したら、契約ののち融資が実行されます。

一度の入力で複数の金融機関に申し込みができる点と、仮審査の結果を比較してから本審査に申し込める点が、一般的な住宅ローンの申し込みと異なる点です。それ以外の流れは、一般的な方法とほとんど変わりません。

 

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住宅ローンの一括審査を利用するメリット

住宅ローンの一括審査を利用する主なメリットは、次の3つです。

 

●複数回申し込む手間ひまが省ける

●本審査を申し込む前に比較検討しやすい

●条件の良い住宅ローンの見逃しが防げる

そのため、より良い条件で住宅ローンを借りたいけれど、多数の金融機関を取りこぼさないようにリサーチするのは大変、と感じている方にとっては、非常に便利なサービスだといえるでしょう。

以下で、それぞれのメリットについて詳しく説明します。

 

①複数回申し込む手間ひまが省ける

複数の金融機関に1件ずつ仮審査の申し込みをするとなると、必要事項の入力に件数分だけの時間が必要です。一括審査サービスを利用すると、1回の入力で複数の申し込みが完了するため、手間と時間を大きく削減できるでしょう。

 

②本審査を申し込む前に比較検討しやすい

住宅ローンの一括審査を申し込むと、一度に複数の金融機関の仮審査結果を手元にそろえることができます。そのため、審査結果が出るまでの期間のバラつきに悩まされることなく、十分に比較検討をして本審査に申し込む金融機関を決められるでしょう。

個別に仮審査を受けると、希望の条件などは二の次にして最初に通った住宅ローンに申し込まなければ融資が間に合わない、といった事態に陥るケースも考えられます。

 

③条件の良い住宅ローンの見逃しが防げる

自分で住宅ローンの情報をリサーチして、条件を比較することはもちろんできますが、カバーできる件数には限りがあるでしょう。

住宅ローンの一括審査サービスでは、非常に多くの金融機関を網羅的に比較して申込先を決めることが可能です。そのため、個人でコツコツとリサーチするのと比べて、条件の良い住宅ローンを見逃してしまう可能性は低くなるといえます。

また、仮審査の結果もまとめて受けとることができるため、本審査に申し込む前に改めて、条件を見比べることができます。借り換えなどでより条件の良い住宅ローンを探す必要がある場合には、特に役に立つでしょう。

 

住宅ローンの一括審査を利用するデメリット

住宅ローンの比較や申込時の情報の入力の負担を軽くしてくれるなど、住宅ローンの一括審査は大変便利なサービスです。しかしデメリットもあるため、理解した上でうまく活用することが大切です。

一括審査の主なデメリットは、次の2点です。

 

●全ての銀行を網羅しているわけではない

●仮審査通過=本審査通過ではない

それぞれ、くわしく説明します。

 

①全ての金融機関を網羅しているわけではない

住宅ローン一括審査サービスでは、国内の全ての金融機関に申し込めるというわけではありません。そのため、一括審査サービスを利用して好条件の住宅ローンを選択しても、必ずしも最も条件が良いとは限らないことを覚えておきましょう。

より高い精度で条件の良しあしを比較したい場合には、サービスの対象ではない金融機関については自分でリサーチする、といった対策が必要です。

 

②仮審査通過=本審査通過ではない

どの金融機関にもいえることですが、仮審査の結果は本審査とは異なる可能性があります。なぜなら、仮審査は自己申告された内容にしたがって行われることが多く、各種証明書類の精査や在籍確認などを行った結果、判断が覆ることがあるためです。

そのため、一括審査で仮審査通過の通知をもらったからといって、100%安心することはできません。本審査に通らなかった場合の保険として、2番目に申し込む金融機関を決めておくとよいでしょう。

なお、仮審査の結果には有効期間があり、2ヶ月ほどから6ヶ月ほどと金融機関によって開きがあります。本審査に落ちてほかの住宅ローンに申し込み直す際には、有効期間を確認して、期間内に申し込めるよう段取りしましょう。

 

複数の金融機関に一度に申し込んでも問題はない?

複数の金融機関に一括して住宅ローンの審査を申し込むとなると、「信用情報に記録されて審査上不利になるのでは?」と心配になる方もいるでしょう。

結論から述べると、複数の住宅ローンに一括して申し込むことに問題はありません。なぜなら、一括審査で受け取った申し込み情報を金融機関同士で共有することはないからです。

住宅ローン申し込みの一般的な流れ

住宅ローンを申し込むと、はじめに簡易的な審査である仮審査を行って、仮審査を通過したのちに本審査、契約、融資と手続きが進むのが一般的です。

    • 1.仮審査

年収や借入希望額、他社借入残高など、申告された情報をもとに簡易的な審査を行います。

    • 2.本審査

より詳細な申告情報や書類などにもとづき、融資の可否を審査します。

    • 3.契約

本審査を通過したのち、金融機関と住宅ローンを借りるための金銭消費貸借契約を締結します。

    • 4.融資

借り入れた資金が申込者の口座に入金されます。

 
 

住宅ローンの一括審査はうまく活用すれば便利なサービス

住宅ローンの一括審査サービスは、事前のリサーチや申し込み内容の入力など、住宅ローンの仮審査に申し込む際の手間を大きく軽減してくれるサービスです。一般的な申込方法と比べて、難しいこともありません。活用することで、より条件の良い住宅ローンを効率的に絞り込み、スピーディーに申し込むことができるでしょう。

住宅ローンをできるだけ好条件で借りたい、というのは、多くの方が望むことです。一括審査サービスのメリットやデメリットを理解して適切に利用すれば、理想に近い住宅ローンに出会う手助けになるはずです。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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