更新日: 2021.12.01 年収
年収400万円ですが、貯蓄には毎月どれくらい回すべきですか?
平均貯蓄額や貯蓄に回す目安を知ることで、自身の貯蓄計画を立てやすくなります。
ここでは、年収400万円の平均貯蓄額や貯蓄に回す目安、家計シミュレーションなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収別の平均貯蓄額
平均貯蓄額を知ることで、年収400万円の人がどのくらい貯蓄をしているかがわかります。貯蓄額の目標にもなるので知っておいて損はありません。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」によると、年収400万円の平均貯蓄額は単身世帯と二人以上世帯で200万円以上差があります。
ここでは、年収別の平均貯蓄額について見ていきましょう。
単身世帯
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」によると、単身世帯の年収別の金融資産保有額と預貯金額の各平均は、図表1のとおりです。
図表1
年収 | 金融資産保有額 | 預貯金額 |
---|---|---|
収入なし | 335万円 | 154万円 |
300万円未満 | 472万円 | 206万円 |
300〜500万円未満 | 690万円 | 313万円 |
500〜750万円未満 | 1614万円 | 536万円 |
750〜1000万円未満 | 1954万円 | 757万円 |
1000〜1200万円未満 | 1542万円 | 800万円 |
1200万円以上 | 2477万円 | 1383万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
年収400万円が含まれる「年収300〜500万円未満」の平均預貯金額は313万円です。
二人以上世帯
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」によると、二人以上世帯の年収別の金融資産保有額と預貯金額の各平均は、図表2のとおりです。
図表2
年収 | 金融資産保有額 | 預貯金額 |
---|---|---|
収入なし | 888万円 | 475万円 |
300万円未満 | 907万円 | 478万円 |
300〜500万円未満 | 1079万円 | 548万円 |
500〜750万円未満 | 1342万円 | 649万円 |
750〜1000万円未満 | 2032万円 | 906万円 |
1000〜1200万円未満 | 2386万円 | 983万円 |
1200万円以上 | 4592万円 | 1792万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
年収400万円が含まれる「年収300〜500万円未満」の預貯金額は548万円で、単身世帯よりも200万円以上高くなっています。
貯蓄の目安は手取り収入の1〜2割
「収入の○割を貯蓄に回したほうが良い!」といった決まりはありません。人によって生活スタイルやお金への考え方が違うからです。ただし、よく言われる貯蓄の目安が「手取り収入の1〜2割」です。手取り収入の1〜2割は、比較的多くの人が無理せず貯蓄できる金額とされています。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」の「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)」によると、年収400万円を含む「年収300万〜500万円未満」の単身世帯と二人以上世帯の最も多い貯蓄割合(貯蓄しなかったの回答を除く)は、次のとおりです。
●単身世帯:手取り収入の10〜15%未満
●二人以上世帯:手取り収入の10〜15%未満
どちらも「手取り収入の1〜2割」の範囲内です。
年間の手取り収入が300万円だとしたら、年30万〜60万円が貯蓄の目安額だと考えましょう。
年収400万円の家計シミュレーション
年収400万円でボーナスなしの場合、月収は約33万円で手取り収入は約25万円です。図表3は、年収400万円1人暮らしの家計シミュレーションです。1つのモデルケースとして参考にしてみてください。
図表3
家計項目 | 手取り収入に対する割合 |
---|---|
家賃 | 30% |
食費 | 15%〜20% |
水道光熱費 | 5% |
交際費 | 5% |
通信費 | 2% |
日用品・雑費 | 5% |
保険料 | 2% |
貯蓄 | 10%〜20% |
予備費 | 10% |
図表3はあくまでも参考例ですが、手取り収入の10%〜20%の貯蓄を設定した上で予備費を設けると良いでしょう。あらかじめ予備費を設けていれば、突然の出費や多少の収入減にも耐えられます。
計画的に貯蓄をすることが大切
よく言われる貯蓄の目安は「手取り収入の1〜2割」です。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」のデータを見ても、手取り収入の1〜2割の範囲を貯蓄に回している方が多いことがわかります。ただし、人によって生活スタイルやお金への考え方が異なるため、無理のない範囲で計画的に貯蓄することが大切です。
出典
金融広報中央委員会「令和2年(2020年) 家計の金融行動に関する世論調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部