更新日: 2021.12.11 年収
30代で最も多く稼いでいる人の年収はいくら?
ここでは、30代にスポットを当て、平均年収や最も稼ぐ層の年収、平均年収が高い業界などをまとめました。ぜひ、同年代の年収の傾向とご自身の年収を比較してみてください。
なお、本記事内で参照したデータは、調査年度を統一するため令和元年度のものを使用しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の平均年収は?
まずは、30代の平均年収と傾向を確認しましょう。国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、30~34歳および35~39歳の給与所得の平均金額は、図表1のとおりです。
【図表1】
男性 | 女性 | 計 | |
---|---|---|---|
30~34歳 | 470万円 | 321万円 | 410万円 |
35~39歳 | 529万円 | 313万円 | 445万円 |
男女計の平均年収は、30代前半では給与所得者全体の平均年収436万円を下回り、30代後半ではやや上回っています。
男女別に見ると、男性は30代前半・後半ともに男性全体の平均年収540万円に届かず、女性は30代前半・後半ともに、女性全体の平均年収296万円を上回る数字です。
また、男性は、30代後半になると平均年収が大幅に上がっていますが、女性は逆にやや下がっています。男性と女性の平均年収を比べると、30代前半で149万円、30代後半では216万円も女性のほうが低い点も特徴です。
30代で最も稼ぐ人の年収はいくらくらい?
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、同調査賃金階級の最高値である男性「月額賃金120万円以上」、女性「月額賃金100万円以上」の30代における割合は、図表2のとおりです。
【図表2】
男性(月額120万円以上) | 女性(月額100万円以上) | |
---|---|---|
30~34歳 | 0.1% | 0.1% |
35~39歳 | 0.2% | 0.1% |
0.1%ないし0.2%ということは、30代の労働者が1000人いたら、1人または2人程度しかいないということです。30代で月額賃金120万円(同100万円)、つまり年収1440万円(同1200万円)を超える人は、日本で働いて賃金をもらう人のなかで、間違いなくトップクラスに稼ぐ人だといえるでしょう。
もちろん、経営者やスポーツ選手など、職種によっては30代で桁違いに稼ぐ人もいます。しかし、日本の上場企業で30代の年収が1000万円を超えると推定されるのは、わずか十数社しかないともいわれます。
年収1440万円までいかずとも、年収1000万円を超えれば、日本の企業で働く30代のなかでは、極めて高い年収を達成しているエリート層といって差し支えないでしょう。
30代の年収が高い業種は?
「令和元年分 民間給与実態統計調査」の結果によると、30代の平均給与が高い業種は、図表3のとおりです。
【図表3】
30代前半・後半ともに、電気・ガス・熱供給・水道業、いわゆるエネルギーインフラ業界の平均年収が最も高く、30代後半では平均年収700万円を超えています。
また、金融業、保険業や情報通信業、製造業も30代前半・後半の両方で上位に並びました。30代で最も稼ぐ人に近づくには、これらの業種を意識的に選択すると近道になる可能性があります。
30代で1400万円以上を稼ぐ人たちもいる
30代の平均年収は400万円台ですが、最も稼ぐ極少数の層は、30代前半にして1400万円以上を稼ぎ出しています。もちろん、なかには、1400万円を大きく超える年収を達成している人もいるでしょう。
30代の給与は、業界や勤める会社によって大きな開きがあります。そのため、最も稼ぐ層に近づくには、業界や企業を意識する方がよいかもしれません。
出典
標本調査結果|国税庁
(令和元年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
第12表 業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額)
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
(第7表 賃金階級、性、年齢階級別労働者割合)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部