更新日: 2021.11.01 年収

資産運用はお金持ちがすること?年収300万円台からできる資産運用の方法とは

執筆者 : 大場脩

資産運用はお金持ちがすること?年収300万円台からできる資産運用の方法とは
資産運用=お金持ちがすること。と考えていらっしゃる方も少なくないのではないかと思います。
 
資産運用の方法もさまざまなスタイルがあり、決して「お金持ちがすること」ではありません。実は今ではつみたてNISAであれば100円から投資することができます。
 
さて、私が住んでいる山形県の賃金水準は、賃金基本統計調査で月収24万6700円、年収に換算すると296万0400円となり、約300万円と推定されます。
 
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/08.pdf
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html
平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況より。
 
このデータの通り、実際に私が相談を受けるのは、年収300万円台の方が比較的多いです。山形県内で介護の仕事をしているAさん(年収300万円台、30代独身女性)もその1人です。Aさんの実例をもとに「年収300万円台からできる」資産運用について考えていきましょう。
 
Aさんは仕事柄、老後や介護に関する経済的な不安を感じていました。不安を感じていたと言っても、やっていたのは預貯金と保険のみ。
 
保険も言われるがまま、ただなんとなくという理由で、死亡、医療、がん、介護、個人年金‥と合計で毎月の保険料が2万円を超えていました。
 
個人年金保険以外の保険は更新型です。この他に毎月2万円を積立貯金しています。
大場脩

執筆者:大場脩(おおば しゅう)

ファイナンシャルプランナー。

山形をベースに全国で活動する。
本人が地方在住、そして独身のため、独身向けのマネープラン、地方ならではのマネープラン実情に精通している。
得意分野は、専門用語を使わないお金の話、資産運用、確定拠出年金、保険の見直し、地方在住者の教育資金など身近なお金に関わること全般。
お金のことは前向きにシンプルに考えることがモットー。
ブログはほぼ毎日更新、専門用語を使わないわかりやすい説明を心がけている。
地元山形の金融リテラシー向上のために日々奔走中。
https://fp-syu.com/

まずは保険の見直しに着手!

「なんとなく」、「言われるがまま」加入していた保険は全て解約しました。これらの保険は更新型で、将来の保険料アップのリスクもありますので、早めに取捨選択する必要があります。Aさんの今の状況を踏まえて必要な保障を算出してみると、
 
・死亡保障200万円(65歳満期、定期保険)
・医療保険(入院日額5000円)
・がん保険
 
で済みました。本来は終身保険で一生涯の死亡保障を確保しておくことが望ましいですが、昨今のマイナス金利情勢などで終身保険などの保険料が割高になっています。
 
なので、ここは終身保険にこだわらず定期保険で割安な保険料で抑えました。
 
個人年金保険は、最近契約したばかりで利回りがよくないため、思い切って解約することにしました。そうすると、Aさんの保険料は毎月4000円台に落ち着きます。
 
当初支払っていた毎月2万円からは「1万6000円の保険料削減効果」があります。年換算では19万2000円。「ムダな保険を見直す=支出が減る=給料アップ」と考えることができるので、実質的には19万2000円の年収アップです!
 

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つみたてNISAと個人型確定拠出年金(イデコ)を活用し資産運用を。

保険を見直して支出を適正化したあとは、つみたてNISAとイデコを使って資産運用をはじめました。
 
保険の見直しで毎月1万6000円浮いたので、それも含めて、「毎月1万円の積立投資」、「毎月1万円のイデコ」、そして「毎月2万円の積立貯金」で資産形成をすることにしました。投資金額はこれから少しずつ増やしていく予定です。
 
つみたてNISAを利用する理由として、つみたてNISAの対象ファンドは金融庁が「低コスト」、「長期投資に向いている」という観点で選定した「選ばれたファンド」だからです。
 
また、イデコは原則途中で解約できないので流動性が乏しいですが、その反面「60歳まで半ば強制的に貯められる」というメリットもあります。また、全額所得控除で節税効果が高いので年末調整や確定申告で大きな効果があります。
 
保険の支出が多いと感じていらっしゃる方は保険の見直しで支出を適正化すると大きな効果が期待できます。保険の見直しで保険料負担が軽減されればそれは実質的には「年収アップ」と同じです。
 
また、つみたてNISAとイデコを活用し毎月積立でコツコツ、長期投資ができる仕組みを取り入れることで自分だけではなく、「お金に働いてもらう仕組み」ができます。ぜひ取り入れてみてください!
 
Text:大場 脩(おおば しゅう)
山形をベースに全国で活動するファイナンシャルプランナー。

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