更新日: 2023.02.25 年収
【舞いあがれ!】舞ちゃんは「ハイスペック女子」! もしパイロットになっていたら年収はいくらだったの?
作中では航空大学校へ通い、パイロットの資格まで取得したものの、倒産寸前の実家の工場を手伝うことになります。そのため、「せっかくパイロットになれるのにもったいない!」と思われた視聴者も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、もしも舞がパイロットになっていたらどれほどの年収を得ていたのか、また工場ではどれくらいの年収を得ているのかを考察します。
執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)
ファイナンシャルプランナー2級
舞ちゃんはハイスペック女子
ドラマ中の舞は、航空大学校では勉学も操縦技術も若干落ちこぼれで、工場でも入社当時はネジの基礎すら分からない「何も知らないお嬢さん」として描かれていました。しかし、狭き門の航空大学校に入学し、厳しいテストや実技を突破して無事にパイロットの資格を取得しています。
またIWAKURAに入社後はネジや営業について学んだり、新規事業獲得のために難易度の高い「JISQ9100」にチャレンジしたりするなど、ふんわりとしたイメージからは想像もつかないほど、かなりの努力家で実力者だと考えられます。
パイロットの平均年収
ベネッセが発表している年収ランキングによると、航空機操縦士の年収は約1694万とされています。年収ランキング1位と位置付けられていることからも分かるように、かなり高い年収が期待できる職業です。
ただし、この値は入社1年目からベテランまでの平均ですので、現在20代後半の舞はもう少し年収が低くなることが予想されます。とはいえ、航空機操縦士は特殊な資格を持つ職業ですので総じて年収が高いということは間違いないでしょう。
小企業の平均年収
舞が勤めるIWAKURAは、作中で「大阪の中小企業」と表されています。
厚生労働省のデータによると、中規模企業の25~29歳の女性の平均月収は23万1700円となっています。またIWAKURAの産業分野はネジを作る製造業に当たります。同様に25~29歳女性の製造業での平均月収は20万8000円です。これらを踏まえ、ボーナスの年間支給が月収の4ヶ月分相当と仮定すると、現在の舞のIWAKURAでの年収はおよそ351万7600円と試算できます。
ただし、これらはあくまでも全国の製造業・中小企業の平均であり、企業の受注状況や請け負う仕事の内容によって変化します。IWAKURAは大手の菱崎重工から自動車用ネジという安定した受注を受けていることから、さらに高い月収やボーナスを受け取っていることも考えられるでしょう。
仕事のやりがいは年収とイコールではない
舞はパイロットになっていた方が工場勤務よりも高収入だった可能性が高いです。しかし、仕事のやりがいは年収という物差しのみで測れるものではありません。舞は亡き父親との夢を叶えるために、母親と共に奮闘し、IWAKURAを立て直しました。
また飛行機産業に挑戦するなど、IWAKURAでの仕事に情熱と誇りを持っています。仕事で最も大切なことは「仕事に誇りをもち、いかに打ち込めるか」ではないでしょうか。
実力を備え、どんな場面でも努力できるハイスペックな舞であれば、今後どのような道を選んでも、持ち前の力で「舞いあがる」ことができるはずです。
出典
ベネッセ マナビジョン 年収ランキング
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級