更新日: 2023.08.15 年収

今の時代『ちびまる子ちゃん』のお母さんが専業主婦なのは違和感がある?「ひろし」の年収はいくらなの?

執筆者 : 桜下あかり

今の時代『ちびまる子ちゃん』のお母さんが専業主婦なのは違和感がある?「ひろし」の年収はいくらなの?
近年は女性の社会進出や時代の変化の影響で、共働き世帯が主流になりつつあります。専業主婦(夫)といえば、「パートナーの稼ぎがいい」というイメージを持つ人も多いでしょう。
 
そのため、アニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子(さくらももこ)のお母さんが専業主婦であることに違和感がある人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、なぜ一見そこまで裕福な家庭ではなさそうな「さくら家」のお母さんが専業主婦なのかについて解説します。

平成~令和の主流は夫婦共働き

厚生労働省の共働き等世帯数の年次推移によると、1980年は働く夫と専業主婦から成る世帯が1114万世帯・共働き世帯が614万世帯であったのに対し、2021年は働く夫と専業主婦から成る世帯が566万世帯・共働き世帯が1247世帯と逆転しています。
 
このデータから、現代では男性が外で働き女性が家事・育児に専念するという世帯はたったの3割で、実に共働き世帯は全体の約7割を占めていることが分かります。昭和の専業主婦がいる家庭が主流だった時代は終わり、特に平成から令和にかけては共働きが主流になりました。
 

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まる子のお母さんが専業主婦なのは違和感がある?

『ちびまる子ちゃん』は、小さい子どもから大人まで幅広い年代から人気を集めるアニメです。日曜の夜といえば『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』という家庭も多く、明日からの仕事や学校が憂鬱(ゆううつ)に感じてしまう「ちびまる子ちゃん症候群」や「サザエさん症候群」というワードも生まれました。
 
しかし、多くの人が見る定番のアニメだからこそ、その家族設定や価値観がいかにも多数派で当たり前という概念を押し付けられているように感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
 
「いろいろな家族の形があっていい」「みんな違ってみんないい」の多様性が注目されている今だからこそ、典型的な昭和の家族像が長年放送されていることに、もやもやした感情を抱いてしまうかもしれません。
 
特に専業主婦がいる家庭が減ってきている今、「なんで『ちびまる子ちゃん』のお母さんは専業主婦でやっていけているの?」「子どもが2人とも小学生以上になったんだからパートに出たらいいのに」「まる子のお父さんの稼ぎってそんなにいいの?」という疑問の声も上がっているようです。
 

『ちびまる子ちゃん』のお母さんはなぜ外で働かない?

そもそも『ちびまる子ちゃん』は原作者の小学生時代(1970年代/昭和45~54年)の日常がモデルとなって描かれている作品です。そのため前述のとおり、全体の7割近くが「外で働く夫」と「専業主婦」から成る世帯であった時代のお話なのです。
 
つまり、まる子のお母さんが専業主婦であった理由は、「時代背景が大きく影響している」ということになります。また、実の母親・フネと同居しているサザエさんと異なり、まる子のお母さんは夫であるひろしの家で舅・姑と共に暮らしています。
 
『サザエさん』では、サザエさんが自身の母親と協力して家事・育児に励んでいるシーンが多いのに対し、まる子のお母さんは1人で台所に立っているイメージが強いのではないでしょうか。家族6人全員の料理を作ったり洗濯をしたりと、かなり忙しい専業主婦であることが伝わってきます。
 

まる子のお父さん・ひろしの年収はいくら?

ではさくら家の家計を支えるお父さん・ひろしの年収はいくらなのでしょうか。ひろしの年収については、公式ではっきりとした職業や年収に関する記載がないため断言できません。
 
しかし、おじいちゃんとおばあちゃんはそれぞれ年金をもらっているため、2人分の年金とひろしの給料で生活していることになります。また作品中、頻繁にお母さんが「お金がない」とぼやいていることから、それほど裕福でなかったことが推測されます。
 
仮にひろしの年収が現代の会社員の平均かそれを下回るくらいの年収であったなら、現代でいう350万円~450万円程度(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」平均給与約443万円)だったのではないでしょうか。
 

今後のちびまる子ちゃんの変化に期待

『ちびまる子ちゃん』は明確な時代設定はあるものの、主人公であるまる子(さくらももこ)の架空のお話です。そのため、今後まる子のお母さんがパートに出たり、在宅ワークを始めることになったりなどの変化がある可能性も十分にあると考えられます。
 

出典

ちびまる子ちゃん オフィシャルサイト 作品紹介
厚生労働省 令和4年版厚生労働白書 図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移
 
執筆者:桜下あかり
FP2級

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