更新日: 2024.05.02 年収
25歳でチームリーダーになったのですが、年収は「300万円」です。これはさすがに少なすぎるでしょうか…。
この記事では、25歳のチームリーダーにとって、年収300万円という金額は多いのかどうかを平均賃金などのデータを元に解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
企業規模別・性別で見た25~29歳の平均賃金
25歳の労働者の平均賃金は企業規模別、性別、産業別などによって大きく異なります。企業規模別・性別で見ると、例えば、25~29歳の男性で大企業勤務の場合、賃金が27万4700円なのに対し、中企業勤務では25万3000円、小企業勤務では24万6800円です。
同様に女性も、大企業勤務では25万5500円、中企業勤務は23万6900円、小企業勤務では22万5600円となり、最も多い大企業勤務の男性と最も少ない小企業勤務の女性とでは5万円近くの差があります。
ボーナスを考慮しなかった場合、最も多い大企業勤務の男性は年収329万6400円、最も少ない小企業勤務の女性は年収270万7200円です。仮にボーナスが年間で2ヶ月分だったと仮定すると、最も多い大企業勤務の男性は年収384万5800円、最も少ない小企業勤務の女性は年収315万8400円となります。
このデータを踏まえると、25歳で年収300万円というのは小企業勤務の女性であれば平均的、大企業勤務の男性であればかなり少ないといえるでしょう。
産業別・性別で見た25~29歳の平均賃金
産業別・性別でも賃金は大きく異なります。25~29歳の男性で最も賃金が多いのは金融業・保険業勤務の29万5600円、最も少ないのは複合サービス事業勤務の23万1200円です。25~29歳の女性で最も賃金が多いのは、鉱業・採石業・砂利採取業勤務の27万9100円、最も少ないのは複合サービス事業勤務の21万3600円となっています。
世代間で最も多い金融業・保険業勤務の男性と、複合サービス事業勤務の女性とでは8万円以上の差があります。
同様にボーナスを考慮しなかった場合、最も多い金融業・保険業勤務の男性は年収354万7200円、最も少ない複合サービス事業勤務の女性は年収256万3200円です。
仮にボーナスが年間で2ヶ月分だったと仮定すると、最も多い金融業・保険業勤務の男性は年収413万8400円、最も少ない複合サービス事業勤務の女性は299万400円となります。このケースでも、複合サービス事業勤務の女性であれば年収300万円は平均的、金融業・保険業勤務の男性であればかなり少ないといえるでしょう。
同一内容の役職に就いた場合、同一の役職手当を支給する必要がある
チームリーダーは管理職ではありませんが、役職手当がつくことがあります。手当の有無や金額は企業によって異なりますが、厚生労働省の「同一労働同一賃金ガイドライン」には「通常の労働者と同一の内容の役職に就く短時間・有期雇用労働者には、通常の労働者と同一の役職手当を支給しなければならない。」と記載されています。
責任の範囲や労働時間などが同じチームリーダーには同一の役職手当を支払う必要があることを踏まえ、同じ立場のチームリーダーと手当の金額に差がないか、確認してみても良いでしょう。
年収300万円は企業規模別、性別、産業別で考えると少ない可能性も
25歳で年収300万円という金額は年齢別、企業規模別、性別、産業別、ボーナスの有無・金額などの条件によって、多いとも少ないともいえます。ただし、最も給料の多い企業規模、産業で考えると25歳で年収300万円はかなり少ないといえるでしょう。
一般的に考えると年齢が上がるにつれ給料は上がるため、使用したデータが25~29歳の平均であることも考慮しなければなりませんが、チームリーダーという立場を考慮しても多いとはいえないでしょう。
出典
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況企業規模別
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況産業別
厚生労働省 同一労働同一賃金ガイドライン 第3 短時間・有期雇用労働者 3手当
参照
ds journal 【弁護士監修】役職手当の相場は?残業代計算はどうする?企業として注意すべき点
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー