進学で上京した娘の時給が「1200円」と聞きびっくり! こちらは大人でも「1000円未満」が普通ですが、それだけ物価に差があるのでしょうか?

配信日: 2025.01.31

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進学で上京した娘の時給が「1200円」と聞きびっくり! こちらは大人でも「1000円未満」が普通ですが、それだけ物価に差があるのでしょうか?
アルバイトをする学生が時給1200円で働いていると聞くと、「地方ではそんな高時給は聞いたことがない」と驚く人も多いかもしれません。
 
地方では時給1000円未満の求人もあります。地域ごとの賃金の差は、物価や生活費とどのように関係しているのでしょうか?最低賃金や生活費、特に家賃の地域差が、時給の差にどのように影響しているのかを見ていきましょう。

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西村りえ

執筆者:西村りえ(にしむら りえ)

2級ファイナンシャルプランナー、AFP

地域別最低賃金の比較

地域ごとの賃金の差を理解するためには、まず最低賃金を確認することが重要です。日本の最低賃金は地域によって大きな差があり、これは賃金全体の基準となる指標でもあります。
 
2024年度の最低賃金を見ると、東京都が全国で最も高く、時給1163円です。一方、時給1000円を下回る地域も多く、最も低い秋田県は951円、次いで沖縄県や岩手県、熊本県などの952円です。東京都と秋田県の差は212円にも及び、フルタイムで160時間働いた場合、月収に換算すると3万3000円以上の差が生じます。
 
また、大都市圏である神奈川県の最低賃金は1162円、大阪府が1114円で、東京都に次いで1100円台です。一方、東北地方や九州地方の多くの県では900円台が標準となっています。
 
最低賃金の設定には地域の物価や生活費、経済規模が影響しており、都市部と地方では労働環境の差が影響しているようです。
 

家賃の地域差が生活費に与える影響

地域ごとに最低賃金が異なる背景には、家賃の違いが大きく影響しています。家賃は生活費の中でも大きな割合を占めるため、地域ごとの実際の生活環境が見えてきます。
 
東京都、大阪府、宮城県、沖縄県の1部屋と3部屋の平均家賃を見てみましょう。
 
図表1

地域 1部屋平均家賃 3部屋平均家賃
東京都 7万5216円 10万1414円
大阪府 5万8361円 7万2811円
宮城県 4万9286円 6万8365円
沖縄県 4万6061円 6万5883円

全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向 2024年11月調査 より筆者作成
 
東京都では1部屋でも7万円を超える一方、宮城県や沖縄県では4万円台となっており、3部屋ではさらに大きな差があります。例えば、東京都と宮城県の1Rの家賃差は約3万円。この差額が収入に対する家賃負担の割合を大きく左右する要因です。
 
また、大阪府も都市部として家賃は高めですが、東京都と比較すると約2万円低い水準です。地方では広い間取りでも都市部より低コストで済むため、生活費全体の負担感が軽減される傾向があります。
 
このように、家賃の違いは生活費に大きな影響を与え、最低賃金の高さが必ずしも生活のしやすさに直結するわけではないことがわかります。
 

最低賃金と物価の差が生活費に与える影響

東京都のような都市部では最低賃金が高く、時給1200円を超えるアルバイトも多く存在します。しかし、その分家賃や物価が高いため、生活費全体が上昇し、収入が必ずしも自由に使えるお金の多さを意味するわけではありません。
 
地方では最低賃金は低いものの、家賃や生活費が抑えられるため、収入に対する生活費の割合が都市部よりも軽い場合があります。
 
地域ごとの最低賃金と家賃の差を比較すると、都市部は高収入と高コストがセットになり、地方は低収入と低コストが特徴的であることが分かります。
 
例えば、東京都では1部屋の家賃が7万円を超えるのに対し、宮城県や沖縄県では4万円台にとどまります。この家賃の差が、生活費に大きな影響を及ぼしているのです。
 

収入と生活費のバランスを考えよう

時給や最低賃金だけを見るのではなく、家賃や物価などの生活費全体を考慮して、自分に合った地域やライフスタイルを選ぶことが重要です。
 
進学や転職、引っ越しを検討する際には、収入とその地域での生活のしやすさを総合的に判断しましょう。
 

出典

厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向
 
執筆者:西村りえ
2級ファイナンシャルプランナー、AFP

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