高校2年生の子どもが「理学療法士」と「作業療法士」で進路を迷っているようですが、年収に違いはありますか?
配信日: 2025.02.25

そこで今回は、理学療法士と作業療法士の違いを調べてみました。両者の平均年収もご紹介しますので、参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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理学療法士と作業療法士の違い
理学療法士と作業療法士は、どちらもリハビリに関する専門職で、けがや病気、加齢などによって心身に障害を抱えた患者の機能回復を目指す仕事です。リハビリを担う職種には、発声・発音・聴覚・言語・認知などの機能に障害がある患者を担当する言語聴覚士もあります。
ここでは、理学療法士と作業療法士の仕事内容をご紹介します。
理学療法士はどんな仕事?
公益社団法人日本理学療法士協会によると、理学療法士はPT(Physical Therapist)とも呼ばれ「ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職」のことです。
理学療法士になるには、知識・技能を養成校で3年以上修得して理学療法士国家試験に合格し、免許を取得する必要があります。理学療法士が活躍する職場には、病院・リハビリテーションセンター・老人保健施設・障害者福祉センター・障害児通所支援施設・特別養護老人ホームなどがあります。プロスポーツチームに所属する理学療法士もいるようです。
作業療法士はどんな仕事?
一般社団法人日本作業療法士協会によると、作業療法士はOT(Occupational Therapist)とも呼ばれ「病気やけが、もしくは、生まれながらに障害がある人など、年齢に関係なく、日常生活に支援を必要とするすべての人が社会とのつながりを『作業』を通じて作」る仕事です。
関節障害などの身体障害、アルコール依存症などの精神障害、脳性麻痺などの発達障害を始め、高次脳機能障害や認知症といった老齢期の障害など、患者の障害に応じてそれぞれの訓練目標を決め、訓練プログラムを作成して作業療法を実施します。病院や施設以外にも、地域福祉分野にも活躍の場は広がっているようです。
作業療法士になるには、高校卒業後、国が指定した作業療法士養成課程のある大学・短大・養成施設などで3年以上学び、作業療法士国家試験に合格して免許を取得する必要があります。活躍できる職場には、病院・クリニック・障害者施設・児童福祉施設・老人保健施設・保健所・地域包括支援センター・就労支援施設などがあります。
理学療法士と作業療法士の年収を比較
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士がひとくくりにまとめられています。平均年収は以下のデータを基に算出可能です。
・きまって支給する現金給与月額:30万900円
・年間賞与その他特別給与額:71万4400円
・平均年収:432万5200円
人事院の「民間給与の実態(令和5年職種別民間給与実態調査の結果)」では、職種別に令和5年4月分平均支給額と平均年齢が以下のようにまとめられています。
・理学療法士:30万7745円(33.6歳)
・作業療法士:29万6356円(34.2歳)
同調査では理学療法士の方が月額で1万1389円高いことが分かります。実際の年収は、職場やボーナスの有無によって異なりますし、福利厚生の内容も影響してくるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
理学療法士と作業療法士の平均給与の差は月額で1万1389円! 仕事内容の違いも比較したうえで進路を選ぶことが大切
厚生労働省の調査では理学療法士と作業療法士が同じ区分に属していて、平均年収は432万5200円です。人事院の調査によると理学療法士の方が月額で1万1389円高いことが分かりました。職場やボーナスの有無によるため、福利厚生なども合わせて確認しておくとよいでしょう。
理学療法士は運動療法・物理療法を用い、作業療法士は作業療法を用いてリハビリを行います。いずれもリハビリに関連する専門職ですが、仕事内容や職場などの違いを理解したうえで、自身に合った進路を決めるとよいでしょう。
出典
公益社団法人日本理学療法士協会 理学療法士とは
一般社団法人日本作業療法士協会 作業療法士ってどんな仕事?
政府統計の総合窓口(e-Stat) 厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
人事院 民間給与の実態(令和5年職種別民間給与実態調査の結果) 2 職種別平均支給額 表5 職種別従業員数、平均年齢及び平均支給額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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