夫は大学で「准教授」として働いています。「教授」になるとどのくらい年収が上がるのでしょうか?

配信日: 2025.02.28 更新日: 2025.10.21
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夫は大学で「准教授」として働いています。「教授」になるとどのくらい年収が上がるのでしょうか?
大学で准教授として働いている夫が教授に昇進すると、どのくらい年収が上がるのか気になる方もいるでしょう。また准教授になるまでも長い道のりだったかもしれませんが、あとどのくらいで教授になれるのでしょうか。
 
そこで今回は、大学教員の立場別の年収や教授と准教授の年収差について調べてみました。准教授から教授になる方法もご紹介しますので、参考にしてください。
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教授と准教授の年収差は? 大学教員の年収を比較

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」から、大学教員の年収を以下のように算出できます。
 

【大学教授】

●きまって支給する現金給与額:66万6300円
●年間賞与その他特別給与額:275万1500円
●年収:1074万7100円

【大学准教授】

●きまって支給する現金給与額:54万7200円
●年間賞与その他特別給与額:205万5000円
●年収:862万1400円

【大学講師・助教】

●きまって支給する現金給与額:48万6500円
●年間賞与その他特別給与額:108万4400円
●年収:692万2400円

同調査から、大学教員は立場によって年収に大きな差があり、大学教授と准教授では平均年収の差が212万5700円であることが分かります。現在准教授として働いている夫が教授に昇進すると、大幅な年収アップが期待できるでしょう。
 

准教授から教授になるには? 大学教授までの道のり

大学教授になるまでの一般的な課程は以下の通りです。

・大学→大学院→博士研究員→助教→講師(専任・非常勤)→准教授→教授

准教授は以前は「助教授」と呼ばれていて、教授の職務を助ける役割がありました。しかし現在は「准教授」の立場を設けることが適当であるとされ、文部科学省によると「学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」ことが准教授のおもな職務とされています。
 
准教授は教授に準じた業績や資質能力を有するものと位置づけられ、准教授までの道のりも比較的長く、前述の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると平均年齢は49歳です。大学教授の平均年齢は58.1歳で、人にもよりますが、教授になるために10年以上准教授の立場で働くケースもあるようです。
 
文部科学省は「准教授のうち、更に研鑽を積み、大学や学部等全体における教学面の運営全体についての第一次的な責務を担う(最終的な権限と責任は学長にある。)に相応しい業績や資質能力が認められた者が昇進して教授になる」と説明しています。
 
ここから、教授になるには地道に研究を続けて優れた成果を出すことに加えて、運営においても責任を果たせる資質を示さなければならないことが理解できるでしょう。
 
大学教員の昇進は自動的に行われるのではなく、研究・教育の実績を重ねながら競争に勝ち抜いていかなければなりません。何歳で教授になれるかは一概にいえませんが、一般的には早くても40代から50代前半であるといわれているようです。
 

教授と准教授の平均年収の差は212万5700円! 教授への昇進で大幅な年収アップが期待できる

大学教授と准教授の平均年収はそれぞれ1074万7100円と862万1400円で、年収差は212万5700円であることが分かりました。平均年齢はそれぞれ58.1歳と49歳です。
 
大学准教授になるには、大学院を卒業してから博士研究員、助教、講師(専任・非常勤)へとステップアップします。准教授は教授に準じた業績や資質能力を持つものと位置づけられていて、准教授までの道のりも決して楽ではありません。
 
准教授から教授に昇進するには、准教授として研鑽を積み、地道な研究を続けて優れた成果を出す必要があります。これに加えて、大学や学部など全体の運営についても責務を担える資質を示さなければなりません。大学や本人次第ではありますが、准教授から教授への道のりも長くなる可能性はあるでしょう。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat) 厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
文部科学省 2.大学教員の職の在り方について 3.助教授について (2)准教授の新設 1.准教授の職名・職務内容
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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