警察官の「警部」の年収を解説!「警部」になるためには、何年間働く必要があるの?
配信日: 2025.03.21

本記事では警部の年収や仕事内容、昇進に必要な年数、階級ごとの給与体系や手当の詳細、警察官のキャリアパスについて詳しく解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
警部の年収はどれくらい?
警部の年収は年齢や地域によって異なりますが、神奈川県警の場合、警部の平均月収は42万6670円、2024年のボーナスは4.6ヶ月分なので、約708万円です。これはあくまで平均的な金額であり、地域手当や扶養手当、時間外勤務手当などで変動します。
例えば、東京都のように物価の高い地域に勤務する場合、地域手当が基本給に20%加算されるため、年収はさらに高くなる可能性があります。また、残業や休日出勤が多い部署に配属された場合、時間外勤務手当が加算されるため、年収が800万円を超えることも珍しくないでしょう。
警部の仕事内容
警部は、警察本部では係長など、警察署では課長代理などの役職を担い、部下である警察官を指揮監督します。警部になると、より管理業務の比重が高まり、現場の最前線で直接指揮を執る機会は減っていきます。その代わりに、所属部署やチーム全体の指揮・統括といったマネジメント業務が中心となるでしょう。
警部になるにはどれくらいの年数が必要?
警部になるまでの昇進年数は、個人の能力や試験の結果、所属する警察組織によって異なります。高校卒で警察官になった場合は、受験資格を取得するまでに最短でも11~12年は必要です。
大学卒の場合は、高校卒よりも昇任試験の受験資格を得るまでの期間が短いため、最短だと6~8年程度で警部に昇進する可能性があります。
警察官の昇任試験は、柔道または剣道が初段以上であることなどの受験資格があります。そして、論文作成、憲法や刑法といった法学知識など警察実務に関する理解が求められます。
さらに、昇任管理委員会による面接など、多岐にわたる内容で構成されているようです。配属部署に関わらず、警察官として必要な幅広い知識と能力が試される総合的な試験となっています。
階級ごとの給与体系と手当
警察官の給与は、階級によって定められた俸給表に基づいて決定されます。俸給表は、学歴や経験年数によって区分されており、昇進するごとに号級が上がって、基本給も増加します。
警察官には、基本給に加えて、さまざまな手当が支給されます。代表的な手当としては、地域手当・扶養手当・通勤手当・特殊勤務手当・時間外勤務手当などがあります。地域手当は、勤務地の物価や生活費を考慮して支給される手当です。
特殊勤務手当は各都道府県の条例で定められており、危険な業務や特殊な技能を必要とする業務に従事する場合に支給されるため、警察官特有のものといえるでしょう。
警察官のキャリアパス
警察官のキャリアパスは多様です。交番勤務やパトロールなどの地域警察、刑事事件の捜査を行う刑事警察、交通事故の処理や交通違反の取り締まりを行う交通警察など、さまざまな部署があります。また、警察組織内には、警備部や公安部、サイバー犯罪対策課など、専門的な知識や技能を必要とする部署も存在します。
警察官は、自身の能力や適性、希望に応じて、さまざまな部署を経験しながらキャリアを積むことができる仕事です。また、昇進試験に合格することで、管理職や幹部候補生としてキャリアアップすることも可能です。
警部は高年収に見合う責任と使命感が必要
警部になるためには、長年の努力と実績が必要です。昇進試験に合格するためには、日々の業務をこなしながら、継続的な学習と訓練が求められるでしょう。警部の平均年収は、他の職業と比較しても高水準ですが、それに見合う責任と使命感が必要です。
警察官は、国民の生命や身体、財産を守るという重要な役割を担っているといえるでしょう。治安維持や犯罪捜査、交通安全など、多岐にわたる業務を通じ社会に貢献しています。
出典
神奈川県 公安職給料表 (警察官に適用)
令和7年度 警視庁採用サイト 採用情報 警察官
東京都人事委員会 公安職給料表
京都府 警察官の昇任制度に関する訓令 〔最終改正 令和6.3.8 京都府警察本部訓令第3号〕
広島県警察 昇任制度 – 求人・採用試験情報
和歌山県 警察職員の給与に関する条例
令和7年度 警視庁採用サイト 職種紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー