世帯年収「500万円」を超えたら家計に余裕が出る?世帯年収「500万円」の割合はどのくらい?

配信日: 2025.05.19

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世帯年収「500万円」を超えたら家計に余裕が出る?世帯年収「500万円」の割合はどのくらい?
世帯年収によって、家計にゆとりを感じるかそうでないかが変わってくることもあるでしょう。
 
調査の結果によると、世帯年収が500万円を超えるとゆとりを感じる人が多くなるようですが「世帯年収500万円以上」の世帯は実際にどのくらいあるのか確認してみましょう。
 
本記事では、1世帯あたりの所得の平均についても紹介します。
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「世帯年収500万円」超えで家計にゆとりを感じている人はどのくらいいる?

今回の事例では「世帯年収が500万円以上だと家計に余裕が出るのか?」ということですが、株式会社ビースタイル ホールディングスが運営する「しゅふJOB総研」が2024年に実施したアンケート調査によると「いま、家計にゆとりがある」と答えた人の割合は全体の27.1%を占めています。
 
そのうち「十分ゆとりがある」と答えた人の割合は2.6%です。世帯年収別で比較すると、世帯年収500万円未満の世帯で「ゆとりがある」と答えた人の割合は11.5%なのに対し、500万円以上の世帯では35.3%です。
 
2021年の調査では「ゆとりがある」と答えた世帯年収500万円以上の世帯の割合は47.5%だったため、10%以上減っていることが分かります。
 
同時に「どちらかといえばゆとりがない」「全くゆとりがない」と答えた世帯の割合が増えています。
 

「世帯年収500万円」の割合

厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、所得金額が500万円以上の世帯の割合は、全体の40.6%を占めています。所得金額階級別の世帯数の割合は表1の通りです。
 
表1

所得金額階級 割合
500万円~600万円未満 8.5%
600万円~700万円未満 6.4%
700万円~800万円未満 5.8%
800万円~900万円未満 4.6%
900万円~1000万円未満 3.7%
1000万円~1100万円未満 2.6%
1100万円~1200万円未満 2.3%
1200万円~1300万円未満 1.8%
1300万円~1400万円未満 1.0%
1400万円~1500万円未満 0.8%
1500万円~1600万円未満 0.7%
1600万円~1700万円未満 0.3%
1700万円~1800万円未満 0.3%
1800万円~1900万円未満 0.3%
1900万円~2000万円未満 0.2%
2000万円以上 1.3%

出典:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を基に筆者作成
 
年収500万円以上の世帯で最も割合が多いのは「500万円~600万円未満」、次いで「600万円~700万円未満」「700万円~800万円未満」となっています。
 

1世帯あたりの所得の平均

同調査によると、1世帯あたりの平均所得金額は524万2000円です。
 
世帯主の年齢階級別にみると、1世帯あたりの所得金額が最も高いのは「50~59歳」の758万5000円で、次いで「40~49歳」の696万円、「30~39歳」の608万5000円となっています。
 
1世帯あたりの所得金額が500万円未満なのは「29歳以下」の339万5000円と「65歳以上」の407万2000円、「70歳以上」の381万円です。
 

世帯年収500万円以上で家計にゆとりがあると答えた人は35.3%|世帯年収500万円以上の割合は40%以上

今回参照したアンケート調査の結果によると、世帯年収500万円以上の世帯で「家計にゆとりがある」と答えた人の割合は全体の35.3%を占めています。
 
世帯所得500万円以上の世帯の割合は全体の40%以上を占めており、中でも「500万円~600万円未満」の世帯が最も多いことが分かっています。
 
1世帯あたりの平均所得金額は524万2000円であり、平均程度の所得がある世帯では「家計にゆとりがある」と感じている割合が多いと考えられるでしょう。
 

出典

株式会社ビースタイル ホールディングス 子ども多いほど家計にゆとりある傾向/世帯年収500万を境に3倍差
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況 II 各種世帯の所得等の状況 2 所得の分布状況(10ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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