40代で「年収1000万円」を達成! 平均は“478万円”ですが、自分は「上位何パーセント」でしょうか? 日本の“高年収者の割合”を確認
そこで本記事では、年収1000万円が日本の給与所得者の中で上位何%に位置するかを明らかにし、さらなる年収アップを目指すための戦略についても解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本の平均年収は? 40代の平均は?
国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は478万円で、前年と比較してわずかながら増加しています。40代に焦点を当てると、平均年収は528万円となっており、働き盛りの世代として全体平均を50万円程度上回っています。
40代は経験やスキルが評価される年代のため、管理職に就く人も多く、若い世代と比べて収入水準が高くなっているのが特徴です。しかし、年収1000万円という水準は、40代の平均年収を大幅に超えており、一般層よりもかなり高い給与水準であると分かるでしょう。
年収1000万円は上位何%?
国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円以上は全体の中で上位6.2%に位置しています。給与所得者約5137万人のうち、平均年収478万円の約2倍という高い水準である年収1000万円以上を達成しているのは約320万人です。
このことから、年収1000万円は一般的な収入ではなく、少数の人だけが実現できる高収入であることが分かります。なお、男女別にみると、年収1000万円以上の男性は全体の9.7%に達する一方で、女性では1.6%にとどまっており、性別による格差もあります。
さらなる年収アップのコツ
年収1000万円を達成した後も、さらなる収入向上を目指すことは十分可能です。効果的な方法の1つが、より高待遇のポジションへの転職です。年収1000万円クラスの人材は、既に高いスキルと豊富な経験を持っている場合が多いです。
したがって、ヘッドハンティングや転職エージェントを通じて、さらに条件の良いポジションに移れる可能性があります。
特に管理職や専門職の経験がある場合、同業他社や成長企業からのオファーを受けやすくなるでしょう。転職を成功させるポイントは、自身の市場価値を正確に把握し、業界のトレンドを理解することです。また、年収だけでなく、ボーナス制度や福利厚生なども含めた総合的な待遇の把握も重要です。
同時に現在の職場での昇進や昇格も視野に入れ、社内での実績作りと人脈構築を継続すると内外両方からキャリアアップの機会を最大化できるでしょう。
まとめ
40代で年収1000万円を達成することは、日本の給与所得者の上位6.2%に入るため、優秀な成果だと言えます。年収1000万円という金額は、平均年収478万円の約2倍に相当する高収入ですが、さらなる高みを目指すことも可能です。
戦略的な転職や継続的なスキルアップなど、年収向上の選択肢は豊富にあります。自身の市場価値を見つめ直し、次のステップに向けて積極的に行動できれば、より充実したキャリアと経済的な安定を手に入れられるでしょう。
出典
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者 : 山口航
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
