40代の先輩は「ランチがおにぎり2個」…20代の自分より「高収入」だと思ったのですが、意外と“年収は上がらない”のでしょうか? 年代別の平均年収と「節約の理由」を確認
一般的には年齢が上がるほど収入も増えるイメージがありますが、それでも「ランチ代を節約する40代」は決して珍しくありません。
本記事では、年代ごとの平均年収とランチ代の実態をデータから確認しながら、収入が増えても昼食を節約する40代が多い理由について解説します。
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年代が上がると本当に収入は増える?
まずは「本当に40代は収入が高いのか」という点を、国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」で確認してみましょう。
本調査によると、給与所得者全体の平均年収は約478万円です。さらに、20~40代の男女計の平均年収は次の通りです。
・20~24歳:約277万円
・25~29歳:約407万円
・30~34歳:約449万円
・35~39歳:約482万円
・40~44歳:約516万円
・45~49歳:約540万円
このように、20代と40代の平均年収を比べると、100万~250万円程度の差があることが分かります。
数字だけ見れば「40代は余裕がありそう」と感じるかもしれませんが、それでも40代で「おにぎり2個300円」という節約スタイルを選ぶ人は少なくありません。
年代ごとのランチ代はあまり変わらない
2025年3月に実施されたリクルートの「有職者のランチ実態調査」によると、働く人の平日ランチの平均金額は485円です。
そして、年齢が上がってもランチ代は上がることはなく、むしろ男性においては30代をピークに、その後は年齢が上がるごとにランチ代は減少しています。
ちなみに、昨今の全体的な傾向としては、物価高による節約志向が見受けられ、ランチの種類としては自炊が5年連続で最多、次いで弁当が2位となっています。
なぜ40代は「節約ランチ」を選ぶのか?
一般的に40代は、年収が20代よりも高くなりやすいにもかかわらず、なぜランチ代を抑えるのでしょうか? 代表的な理由を3つ解説します。
子どもの教育費が本格化するから
多くの場合、40代はちょうど子どもが小学生~高校生になる家庭が多い年代です。
例えば、高校や大学の費用は年間で数10万~100万円以上かかることが珍しくありません。特に、子どもが大学生で一人暮らしをする場合、プラスアルファで生活費として年間100万円以上かかることもあるでしょう。
住宅ローンなどの固定費の負担が続く
40代は、住宅を購入している家庭も多く、その場合はローン返済の中心期にあたります。
返済額は毎月安定して出ていく固定費のため、家計に占める比率は高く、自由に使えるお金を圧迫しがちです。その結果、日々の支出の中で調整しやすい「ランチ代」を抑え、節約を続ける40代も少なくありません。
将来の不安が大きく、貯蓄を優先しやすい
40代は、老後資金を現実的に考える年代です。「老後2000万円問題」が話題になったように、「将来のために今から少しでも蓄えたい」と考えはじめる人も多くいます。
日々の生活の中で最も調整しやすいランチ代を節約し、「1日300円浮かせて月6000円、年間7万円以上の節約をしよう」といった積み上げを狙う人もいるでしょう。
まとめ
40代は、20代より年収が大きく上がる一方で、教育費や住宅ローンなど支出が増え、自由に使えるお金はむしろ少なくなりがちです。
さらに、将来への不安から貯蓄を優先する人も多く、その場合は調整しやすいランチ代を抑える行動につながります。収入が高くても節約ランチを選ぶ40代が多い理由としては、こうしたライフステージ特有によるものが考えられるでしょう。
出典
国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
株式会社リクルート 有職者のランチ実態調査(2025年3月実施)
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
