ユニクロの「新卒初任給37万円」がうらやましい! 2020年“21万円”から、6年で「16万円引き上げ」の背景は? 海外事業は“大幅増収”! 高給を実現できる理由を決算で確認
FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー
ユニクロの初任給引き上げの概要
ファーストリテイリングは2025年12月、グローバルリーダー候補の初任給を現行の33万円から37万円へ約12%引き上げると発表しました。年収の目安は約590万円です。
地域正社員の初任給も25万5000円から28万円へ引き上げられ、年収の目安は約447万円となります。対象は日本国内のユニクロ、ジーユー、プラステ、リンク・セオリー・ジャパンの新入社員です。
同社の初任給引き上げは、2020年以降4回目です。2020年に21万円だった初任給が、2023年に30万円、2025年に33万円、そして2026年に37万円と段階的に引き上げられてきました。6年間で16万円もの引き上げとなっています。
同社は初任給引き上げの目的として、グローバル水準の仕事に挑む新入社員の処遇を充実させることで、優秀な人材の採用競争力を高めることを挙げています。
好調な業績が高給を支える
高い初任給を可能にしているのは、好調な業績です。2026年8月期第1四半期の連結業績は、売上収益1兆277億円(前年同期比14.8%増)、事業利益2056億円(同31.0%増)、営業利益2109億円(同33.9%増)と大幅な増収増益を達成しました。
国内ユニクロ事業は売上収益2990億円(前年同期比12.2%増)、事業利益624億円(同20.2%増)と好調です。既存店売上高は11.0%増となり、スウェットやジーンズなどの秋物商品、ヒートテックインナーやパフテックなどの冬物商品が好調な販売となりました。
海外ユニクロ事業はさらに好調で、売上収益6038億円(前年同期比20.3%増)、事業利益1173億円(同38.0%増)と大幅な増収増益を達成しています。韓国や東南アジア、北米、欧州といった全ての地域で好調な業績となりました。
柳井正会長兼社長は初任給引き上げについて「世界水準ではまだ低い」と述べ、さらなる賃上げにも前向きな姿勢を示しています。
なお、前期(2025年8月期)の連結業績は、売上収益3兆4005億円(前期比9.6%増)、事業利益5511億円(同13.6%増)、営業利益5641億円(同15.2%増)と、4期連続で過去最高を更新しました。国内ユニクロ事業の売上収益は初めて1兆円を突破しています。こうした好業績の継続が、積極的な人材投資を可能にしているといえます。
通期でも過去最高業績を見込む
同社は2026年8月期通期業績予想を上方修正し、売上収益3兆8000億円(前期比11.7%増)、事業利益6500億円(同17.9%増)、営業利益6500億円(同15.2%増)と、5期連続で過去最高の業績を見込んでいます。
まとめ
ファーストリテイリングが初任給37万円を実現できる背景には、4期連続で過去最高益を更新する好調な業績があります。2026年8月期は売上収益3兆8000億円、営業利益6500億円を見込んでおり、好業績を人材への還元に回すことで、さらなる成長につなげる好循環を目指しているといえるでしょう。
出典
株式会社ファーストリテイリング 2026年8月期 第1四半期決算サマリー
執筆者 : 上野梓
FP2級、日商簿記3級、アロマテラピー検定2級、夫婦カウンセラー、上級心理カウンセラー、整理収納アドバイザー