正社員で手取り「19万円」。求人サイトでは「時給1500円」の契約社員募集もあるのですが、非正規雇用の方が多く稼げるんでしょうか?

配信日: 2026.02.20
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正社員で手取り「19万円」。求人サイトでは「時給1500円」の契約社員募集もあるのですが、非正規雇用の方が多く稼げるんでしょうか?
正社員として働き、手取りが月19万円という状況で、求人サイトに掲載されている「時給1500円」の契約社員募集を見ると、「非正規の方が稼げるのでは」と感じることもあるかもしれません。
 
もっとも、収入を比較する際には、額面賃金だけでなく、労働時間や社会保険、雇用の安定性なども含めて検討する必要があります。本記事では、手取り19万円の時給換算と、時給1500円の契約社員との違いを整理します。
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手取り19万円は時給にするといくらか

まず、正社員で手取り19万円の場合の時給を試算します。一般的に、社会保険料や税金を差し引いた手取り額は、額面月給の約75~85%が目安とされています。仮に手取り19万円が「額面の80%」にあたると仮定すると、額面月給は約23万7500円(19万円÷80%)となります。
 
次に、月給制の場合の時給は「月給÷月間労働時間」で概算が可能です。ここでは、1日8時間、月20日勤務と仮定すると、月間労働時間は160時間です。額面23万7500円を160時間で割ると、時給は約1484円となります。
 
一方、手取り19万円をそのまま160時間で割ると、実質的な手取り時給は約1188円です。このように、正社員の「手取り19万円」は、額面ベースでは時給約1500円弱に相当する水準といえます。
 

時給1500円の契約社員は本当に有利か

では、時給1500円の契約社員はどうでしょうか。同じく1日8時間、月20日勤務で計算すると、月収は1500円×160時間=24万円となります。額面では、先ほど試算した正社員の額面月給約23万7500円とほぼ同水準です。
 
ただし、契約社員でも一定の条件を満たせば社会保険の加入対象になります。社会保険料や税金が差し引かれると、手取りは前述の通り、おおむね額面の75~85%程度となる可能性があります。仮に80%とすると、24万円の手取りは約19万2000円です。単純計算では、正社員の手取り19万円と大きな差は生じません。
 
さらに、契約社員は契約期間が定められていることが一般的で、更新の有無が企業判断に委ねられる場合があります。正社員は無期雇用が原則であり、雇用の安定性という点では大きな違いがあります。
 

正社員と契約社員の制度的な違い

正社員では、賞与や退職金制度、昇給制度などが整備されている企業が多く、長期的な収入の見通しを立てやすいとされています。一方、契約社員は企業や契約内容によっては賞与がない、あるいは限定的であるケースもあります。
 
また、住宅ローンや各種融資の審査においては、雇用形態が判断材料のひとつとされることもあります。必ずしも契約社員が不利になるとは限りませんが、安定収入の継続性が重視される傾向はあります。
 
もっとも、契約社員の方が残業代が明確に支払われる、専門職として高時給で働けるなどのメリットがある場合もあります。特にスキルが明確な職種では、時給制の方が効率的に収入を得られるケースも否定できません。
 

まとめ

手取り19万円の正社員を時給換算すると、額面ベースでは1500円前後となる可能性があります。時給1500円の契約社員と単純比較すると、月収水準に大きな差があるとは限りません。社会保険料や税金を考慮すれば、手取り額はほぼ同水準になる可能性があります。
 
したがって、「非正規の方が必ず多く稼げる」とは一概にいえません。雇用の安定性、賞与や昇給の有無、将来のキャリア形成なども含めて総合的に判断することが重要です。目先の時給だけでなく、年間収入や長期的な収入見通しを踏まえた比較が、実態に即した検討につながるといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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