「キャリア官僚」と「ノンキャリア官僚」は何が違う?年収にも大きな差があるの?
本記事では、キャリア官僚とノンキャリア官僚の違いについて、勤務1年目や職務経験がある場合の年収もあわせて紹介します。
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目次
「キャリア官僚」と「ノンキャリア官僚」とは
キャリア官僚とノンキャリア官僚の違いは、合格している国家公務員試験の種類です。
国家公務員総合職試験に合格し「総合職」として国の政策にかかわる仕事に就いている人が「キャリア官僚」と呼ばれています。一方、国家公務員一般職試験に合格し「一般職」として定型的な業務を行っている人が「ノンキャリア官僚」といわれています。
キャリア官僚は、国の政策形成に深く関与する仕事を行います。勤務先はおもに霞が関にある本省になりますが、全国の自治体への転勤や海外派遣もあるようです。具体的には、政策の企画や立案、法案の作成、予算編成などの業務に従事します。
ノンキャリア官僚は、出先機関での窓口業務や事務作業を行うなど、総合職が立案した政策を実行する役割を担うことが多い傾向があります。行政の円滑な運営を支えるために、必要な書類の作成やデータ管理、予算業務などを行うことがおもな仕事です。
キャリア官僚はノンキャリア官僚に比べて昇進のスピードが速く、50代以降は本省の課長職に就くこともあるようです。
「キャリア官僚」と「ノンキャリア官僚」の1年目の年収目安
内閣官房内閣人事局の「令和7年版国家公務員の給与」より、行政職(一)本府省内部部局等配属の場合の初任給代表例を表1にまとめました。
表1
| 学歴 | 級・号棒 | 月額 | |
|---|---|---|---|
| 総合職 | 院卒者 | 2級11号棒 | 30万2560円 |
| 大卒程度 | 2級1号棒 | 28万4800円 | |
| 一般職 | 大卒程度 | 1級25号棒 | 27万1200円 |
| 高卒者 | 1級5号棒 | 23万2800円 |
出典:内閣官房内閣人事局「令和7年版国家公務員の給与」を基に筆者作成
人事院によると、令和7年には、賞与に当たる「期末手当」と「勤勉手当」が年間4.65ヶ月分支給されました。大卒程度の学歴を持つ職員で勤務1年目の年収を比較すると、総合職が474万1920円、一般職が451万5480円となります。目安として、キャリア官僚の方が20万円ほど年収が高いようです。
ただし、初任給には大きな差はありませんが、昇進のスピードや到達できる役職の違いにより、長期的には年収差が広がる傾向があります。
職務経験がある場合の年収の目安
経済産業省の募集概要には、職務経験がある場合の年収の目安が表2のように記載されています。
表2
| 課長補佐級 (総合職相当) |
係長級 (総合職相当) |
課長補佐級 (一般職相当) |
係長級 (一般職相当) |
|
|---|---|---|---|---|
| 職務経験 | 7年以上 | 2年以上 | 大卒者は15年以上 | 大卒者は4年以上 |
| 想定年収 | 約600万~1000万円 | 約500万~800万円 | 約600万~1000万 | 約500万~800万円 |
出典:経済産業省「募集概要」を基に筆者作成
想定年収はキャリア官僚とノンキャリア官僚で大きな違いはないようですが、一般職の方が職務経験の長さが求められることが分かります。
そのほか、扶養手当や住居手当・通勤手当などの手当や、休日・休暇、昇給、福利厚生などの条件は、総合職相当と一般職相当で違いはないようです。
「キャリア官僚」は総合職試験に、「ノンキャリア官僚」は一般職試験に合格した国家公務員|1年目の年収には20万円程度の違いがある可能性がある
国家公務員は、国家公務員総合職試験に合格した「キャリア官僚」と、国家公務員一般職試験に合格した「ノンキャリア官僚」に大別されます。
初任給の代表例を比較すると、1年目の年収はキャリア官僚の方が20万円ほど高いことが分かります。
経済産業省の募集概要で職務経験がある場合の年収の目安を比較したところ、キャリア官僚とノンキャリア官僚に大きな差はないようです。しかし、キャリア官僚の方が昇進スピードが早いことから、長期的に見ると年収に大きな差が出る場合もあるでしょう。
出典
内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和7年版) モデル給与例 初任給代表例(17ページ)
人事院 令和7年人事院勧告・報告の概要 激しい人材獲得競争を勝ち抜くため、改革を次のフェーズへ ボーナス(3ページ)
経済産業省 キャリア採用情報 募集概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
