介護職の知人が「施設介護」から「訪問介護」へ転職予定です。年収や働き方はどれくらい変わるのでしょうか?
本記事では、施設介護と訪問介護の違いを解説します。
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施設介護と訪問介護の年収差は「約6万円」だが条件によって変動する
令和7年の「賃金構造基本統計調査」によると、企業規模が10人以上の企業において、施設介護職と訪問介護職の年収は表1の通りです。
表1
| きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 介護職員 (医療・福祉施設等) |
27万7700円 | 54万7800円 | 388万200円 |
| 訪問介護従事者 | 28万1600円 | 43万9700円 | 381万8900円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
施設で働く介護職員の年収は「388万200円」、訪問介護に従事する人の年収は「381万8900円」でした。年収差は「6万1300円」です。
なお企業規模を細かく分けたものを表2にまとめました。
表2
| 企業規模 10~99人 |
企業規模 100~999人 |
企業規模 1000人以上 |
|
|---|---|---|---|
| 介護職員 (医療・福祉施設等) |
367万8500円 | 397万900円 | 400万2800円 |
| 訪問介護従事者 | 380万6000円 | 366万7400円 | 403万7800円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
企業規模が「100~999人」においてのみ、施設介護職員の年収のほうが高く、そのほかの規模では訪問介護従事者のほうが高いです。
企業規模別では施設介護と訪問介護の年収は逆転している場合もあり、両者の年収差は勤務先の規模によって変わるといえます。
施設介護と訪問介護の仕事内容
ここからは、施設介護と訪問介護でそれぞれどのような仕事を行うのか見ていきましょう。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、それぞれの仕事内容が詳しく紹介されています。
施設介護の仕事内容
施設介護の仕事は、施設に入所もしくは通所している高齢者や障害者の世話を行うことです。自立を目指してサポートしたり、介護記録を付けたりなど、業務はさまざまです。
サポート内容は状況によって異なります。重度の問題を抱えている場合は、食事や入浴、排泄の介助を行うこともあります。読み書きや歩行の世話、周りとのコミュニケーションの援助なども業務です。
就業までの流れは、大学や専門学校で福祉について学習し、介護福祉士などの資格を取得してから就職することが一般的です。ただし、特別な学歴や資格は必須ではありません。
訪問介護の仕事内容
訪問介護は、名前の通り、サポートを必要としている高齢者や障害者のもとを訪れて介護を行います。
施設介護同様、食事や入浴、排泄、着替えなどを援助したり、調理や洗濯、掃除、買い出しの代行をしたりと、業務の幅は多岐にわたります。
訪問介護に就業するには、「介護職員初任者研修課程」の修了が必須です。大学や専門学校などで福祉について学び、介護福祉士の資格を取得して、訪問介護を実施する団体に所属する流れもあります。
全体平均では施設介護のほうが年収は高いが、勤務先によって左右される
賃金の統計調査によると、施設介護のほうが訪問介護より6万円ほど年収が高いようです。ただし企業規模によっては訪問介護に従事している方が高いこともあり、働く場所によって左右されるところもあります。
今回のケースでは、施設介護から訪問介護への転職を考えているようですが、転職先によっては年収が今よりも低くなる可能性も視野に入れたほうがよいでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 施設介護員
厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 訪問介護員/ホームヘルパー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
