更新日: 2024.02.19 その他相続

両親がいまさら「仏壇を購入しよう」と言っています。「仏壇は高い」と聞きますが、具体的な金額はどれくらいですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

両親がいまさら「仏壇を購入しよう」と言っています。「仏壇は高い」と聞きますが、具体的な金額はどれくらいですか?
仏壇とは、信仰の中心となるご本尊やご先祖様をまつる場所を家の中に持ち込むために作られた、小さなお寺のようなものです。そのため、人によっては立派な仏壇を自宅に置きたいと考える方もいるでしょう。
 
しかし、大きな仏壇や装飾にこだわった仏壇は、値段が高い傾向にあります。こちらでは仏壇の種類と価格の違いを紹介するとともに、仏壇以外の方法で故人をしのぶ方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

仏壇の種類と価格

仏壇とひと口にいってもさまざまな種類があり、サイズによっても価格が異なります。仏壇の購入費用を抑えたいと考えている方は、それぞれの違いをチェックしましょう。仏壇公正取引協議会の内容を基に、仏壇の種類をご紹介します。
 

金仏壇

金仏壇とは、表面を黒の漆などで塗り、内部に金箔(きんぱく)粉などが施された仏壇のことをいうようです。素材には、ひのきや松、杉、ケヤキなどの高級木材を使用します。
※出典:仏壇公正取引協議会「金仏壇の品質表示と原産国表示」
 
内側の金箔は極楽浄土を表現しているといわれており、価格は高めで豪華な仕上がりが特徴です。
 
楽天市場を参考に価格を見てみると、自宅に設置できるくらいのサイズで一番価格が安いものは4万2800円から、高いものだと1408万円の品もあります。
 

唐木仏壇

唐木仏壇とは、主に黒檀や紫檀、鉄刀木などの木材や、ケヤキ、屋久杉などが使われている仏壇のことをいいます。
※出典:仏壇公正取引協議会「唐木仏壇の品質表示と原産国表示」
 
屋久杉を使用した仏壇などは金箔を使用した金仏壇より高価なものになるため、木材自体の価格とその工法によって価格が大幅に変動するのが特徴です。
 
楽天市場を参考に価格を見てみると、自宅に設置できるくらいのサイズで一番価格が安いものは2万800円から、高いものだと2580万円の品もあります。
 

仏壇の価格を決める4つの要素

仏壇の価格を決める要素には、産地や使用する素材、デザインや工法などがあります。
 
まず、現在作られている仏壇の多くは、中国や韓国、インドネシアなど東南アジアで生産されているようです。日本国内にも、静岡県や徳島県、鹿児島県、広島県などの産地がありますが、品質の良さは価格に反映されるといえます。
 
仏壇の種類の中で述べたように、仏壇の価格は木材の種類によっても異なります。また、塗装の種類でも変わるので、塗料や仕上がりも確認するといいでしょう。
 
金仏壇の形状や造りは宗派によって異なります。一方、唐木仏壇は比較的シンプルなデザインが多く、あまり大きな違いはありません。どちらの場合も、直線的なデザインよりも曲線を用いたデザインが多いと、作り手の技術や手間が多くなるため、仏壇の価格が上がります。
 
仏壇を作る際の工法も費用に関係します。芯材に木目調の柄をプリントしたシートを張り合わせたプリント調は、量産できる仏壇のため比較的安価で購入可能です。
 

【PR】相続する土地・マンションがあなたの生活を助けるかも?

仏壇購入以外の選択肢はある?

現代では、自宅に仏壇を置かない家庭も増えています。費用を抑えたい方もいれば、仏壇を置く場所がない方もいるでしょう。しかし、立派な仏壇を置かなくても故人をしのぶ方法はあります。自分のライフスタイルに合わせたいならミニ仏壇がおすすめです。金仏壇や唐木仏壇だと2万~5万円ほどで購入できます。
 
そのほかに、遺骨ペンダントやミニ骨つぼなどもあります。遺骨ペンダントは遺骨や遺灰、遺髪などを納めて持ち運ぶことが可能です。ミニ骨つぼは、遺骨をお墓にすべて納骨せず、手元に置いて故人をしのびたい方におすすめです。遺骨ペンダントやミニ骨つぼは数百円から販売されています。
 

仏壇はコンパクトにも低価格にもできる

仏壇の質と価格はさまざまで、こだわりたいのであれば数十万、数百万と費用はかかります。今まで仏壇をお持ちではなかった方の中には、費用を工面するのが難しかったり、仏壇を置く場所が自宅になかったりした方もいるでしょう。
 
しかし、仏壇には金仏壇や唐木仏壇などと複数のタイプがあり、価格帯やサイズも豊富にあることが分かりました。購入する際は予算を決めて自宅の雰囲気に合った仏壇を探すといいでしょう。
 

出典

仏壇公正取引協議会 金仏壇の品質表示と原産国表示
仏壇公正取引協議会 唐木仏壇の品質表示と原産国表示
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集