更新日: 2024.08.20 相続
宝くじ2000万円当選!家族で分けると贈与税はかかるのか?
このような税金の問題を理解して、当選金を安心して活用するために、どう対策すれば良いのか考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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当選金自体は非課税でも贈与税が発生する可能性はある?
宝くじの当選金は非課税ですので、当選金をそのまま受け取る限り、税金を気にする必要はありません。ただし、家族に分けるとそれが「贈与」とみなされ、贈与税の対象となる可能性が高くなります。
例えば、2000万円を家族4人に分け、それぞれが500万円を受け取ると、基礎控除の110万円を超える390万円が課税対象となります。贈与税の税率は累進制で、贈与額が大きくなるほど税率も高くなるため、予期しない税負担を避けるためには事前の準備が大切です。
贈与税を避ける方法はある?
贈与税を回避するためには、贈与額を年間110万円以下に抑える暦年贈与を活用するのが良いでしょう。この方法を使えば、贈与税を支払わずに家族にお金を分けられますが、一度に大きな金額を移動することが難しいため、長期的な計画が必要でしょう。
また、もう一つの方法として、宝くじを家族全員で共同購入し、当選金を最初から各自の取り分として受け取る形にすることで贈与税が発生することはありません。ただし、共同購入の証拠が必要となります。
まず、購入時に家族それぞれが出資した証拠をしっかり残しておくことで、税務署に対して共同購入であることを証明ができ、当選金の受け取り方法や分配方法についても、事前に家族全員で合意し、詳細を確認しておきましょう。
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贈与税の計算と負担軽減のための工夫
贈与税は累進課税制度を採用しているため、受け取る金額が大きいほど税率も高くなります。
贈与を複数年に分けて行うことで、課税対象を減らし、結果的に税負担を軽減することが可能です。
特に、年間110万の基礎控除を上手に利用すれば、家族間での資金移動を税金がかからないで行える範囲を最大限に広げることができるでしょう。
まとめ
宝くじの当選金に税金はかからないです。しかし、当選金を家族に分配することで、贈与税が発生する可能性があります。
贈与税を回避するには、暦年贈与などで少額ずつの分割贈与や共同購入の証拠をしっかり残すことが必要です。
また、贈与税の仕組みを正しく理解し、適切な対策を講じることで、税務上のトラブルを避けられるでしょう。
出典
e-Gov法令検索 当せん金付証票法
国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
国税庁 No.4410 複数の人から贈与を受けたとき(暦年課税)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー