実家の空き家がそのままです。兄弟で「誰が相続するか」も決まっておらず、トラブルの火種になりそうです…。どうしたらいいのでしょうか?

配信日: 2025.04.29 更新日: 2025.07.02
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実家の空き家がそのままです。兄弟で「誰が相続するか」も決まっておらず、トラブルの火種になりそうです…。どうしたらいいのでしょうか?
実家が空き家のままになっていて、兄弟で「誰が相続するか」が決まっていない……。そんな状況に心当たりはありませんか? 相続の話し合いが進まないと、家も心も宙ぶらりんのまま。やがてトラブルの火種になってしまう可能性もあります。
 
今回は、実家の相続について悩む方へ向けて、放置するリスクや兄弟間での円満な解決方法をわかりやすくご紹介します。
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なぜ相続が決まらないまま放置すると危険なのか?

実家が空き家のまま、誰が相続するか決まらない状態は、実はとてもリスクが高い状態です。理由のひとつは「共有者が増える」こと。親が亡くなった後、兄弟間で話し合いがまとまらないと、相続登記がされないまま時間が過ぎていきます。そして、相続人が亡くなればその子どもたちが相続人となり、どんどん所有者が増えていくのです。
 
所有者が増えると、「売りたい」「貸したい」と思っても、全員の同意が必要となり、実際には何も進められない状況に陥ります。さらに、空き家の維持費や税金の負担は誰がするのか、ゴミや倒壊などで近隣に迷惑がかかった場合の責任も、相続人の間で曖昧になりやすくなります。
 
相続の話し合いは、できるだけ早めに始めることが大切です。
 

兄弟で実家を相続する主な4つの方法

実家を相続する場合、兄弟間で選べる方法はいくつかあります。主な方法は次の4つです。
 

1.現物分割

実家をそのまま分ける方法です。土地が複数ある場合は分けることも可能ですが、建物や単一の土地を物理的に分けるのは難しく、現実的にはあまり使われません。
 

2.代償分割

一人が家を相続し、他の兄弟には金銭を支払う方法です。住みたい人がいれば合理的ですが、支払い能力が課題になることもあります。
 

3.換価分割

家を売って、得たお金を分ける方法です。感情的には寂しさもありますが、公平に分けやすい点がメリットです。ただし、売却価格やタイミングで意見が分かれることもあります。
 

4.共有分割

兄弟で共有名義にする方法です。将来的な処分や管理が難しく、相続人が増えるとさらに複雑化し、意見が分かれると身動きが取れなくなる点に注意が必要です。
 

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相続トラブルを避けるためにやるべきこと

相続で揉めないためには、以下のような準備や工夫が有効です。
 
まずは、家族での早めの話し合いを始めましょう。「誰が住みたいか」「売却の可能性はあるか」「費用負担はどうするか」など、本音ベースで確認していくことが大切です。
 
次に、親が元気なうちに遺言書を作成してもらうのも効果的。誰に何を相続させるかが明確であれば、後々の揉め事を減らすことができます。
 
さらに、相続に関して不安がある場合は、司法書士や弁護士、税理士といった専門家に相談してみましょう。手続きや税金の知識をプロから得ることで、余計なトラブルを避けやすくなります。
 

家族で話し合って、実家の相続に早めに向き合おう

実家の相続問題は、放置すればするほど複雑になり、兄弟間の関係にもヒビが入るリスクがあります。だからこそ、まずは兄弟で腹を割った話し合いをし、必要に応じて専門家の助けを借りながら、具体的な方向性を決めていくことが重要です。
 
「そのうち話そう」は、取り返しのつかない後悔につながることも。大切な実家を、そして家族の関係を守るためにも、今こそ一歩踏み出しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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