社会人になった息子に、トヨタ「アクア」をプレゼントしたい! お金は税金がかかりますが、車なら「贈与税」はかかりませんよね?

配信日: 2025.05.20

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社会人になった息子に、トヨタ「アクア」をプレゼントしたい! お金は税金がかかりますが、車なら「贈与税」はかかりませんよね?
新社会人として新たな一歩を踏み出す子どもに、親として何かお祝いをしたいと考える人も多いでしょう。
 
現金を贈るのも一案ですが、贈与税が気になるのではないでしょうか。そこで、「車をプレゼントすれば税金がかからないのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、実は車も贈与税の対象になる可能性があります。
 
本記事では、贈与税の基本から、「アクア」をプレゼントしつつ、贈与税を回避する方法を解説します。
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贈与税の概要

贈与税とは、個人が財産を無償で譲り受けた場合に課される税金です。「年間110万円を超える財産を贈与」されると、受け取った側に贈与税が発生します。
 
「現金を渡すと贈与税がかかる」と認識している人は多いでしょうが、実は現金だけでなく、不動産や株式、自動車といった物品も贈与税の対象となります。
 

贈与した車の価値が110万円を超えると贈与税がかかる

車をプレゼントする場合、その車の価値が110万円を超えていれば、贈与税の課税対象です。
 
新車のトヨタ「アクア」は200万円以上の価格帯となるため、そのままプレゼントすると贈与税が発生する可能性が高いでしょう。中古車であっても、人気の高い車種や状態の良いものは110万円を超えることがあり注意が必要です。
 
贈与額が110万円を超えると贈与税がかかってきますが、その税率は10%から始まり、金額が大きくなるほど税率も上がっていきます。そのため、知らずに高額な財産を贈ると、後になって思わぬ税負担が発生することもあります。
 

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「アクア」をプレゼントしつつ、贈与税を回避する方法

それでは、贈与税を避けつつ、息子に「アクア」をプレゼントする方法を考えてみましょう。
 

車の購入資金を贈与ではなく貸す

贈与ではなく、一時的にお金を貸す形を取ることで贈与税を回避できます。ただし、単なる口約束ではなく、しっかりと借用書を作成し、実際に返済の履歴を残すことが重要です。
 
例えば、月々1万円ずつでも返済することで「贈与ではなく貸付である」と説明できるでしょう。
 

購入費用を分割して贈与する

贈与税の基礎控除額は年間110万円ですが、これは毎年リセットされます。
 
そのため、例えば、2年に分けて贈与することで、贈与税を発生させずに資金を渡すことが可能です。1年目に100万円、2年目に100万円を贈るなどすることで、課税対象外の範囲で車を購入できます。
 

車の名義を親にしておく

贈与税が発生するのは、財産が「受贈者(息子)の所有物」となったときです。そのため、車の名義を親のままにしておけば、息子に財産が移転したとはみなされず、贈与税の対象にはなりません。
 
その場合、保険会社などにはしっかりと車の名義人と使用者が違う旨を説明し、そのような契約をしておきましょう。
 

まとめ

親として社会人になる子どもを応援したい気持ちはもっともですが、贈与税のルールを知らずに高額な贈与をすると、思わぬ税負担が発生することもあります。
 
とはいえ、「アクア」のような高額な車をプレゼントする場合でも、購入方法や資金提供の仕方を工夫することで、贈与税を回避できる場合もあります。
 
しっかり計画を立て、大切な子どもの門出をしっかりサポートしましょう。
 

出典

贈与税 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
トヨタ自動車株式会社 トヨタ アクア 価格・グレード
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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