父の荷物から「1万円分のオレンジカード」が5枚出てきました。今でも換金はできるのでしょうか?
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1万円分のオレンジカードは今でも使える?
オレンジカードは、かつてJR各社が発行していたプリペイドカードで、券売機での切符購入に使用されていました。しかし、現在では高額面(5000円券、1万円券)のオレンジカードは使用できません。これらは1997年3月に販売が終了し、1998年1月に利用も停止されました。偽造防止や、本来の目的と異なる利用の横行が理由とされています。
一方、500円券、1000円券、3000円券のオレンジカードは、対応する自動券売機で引き続き使用可能です。ただし、自動改札機やみどりの窓口、Suicaなどへのチャージには使用できませんので、注意が必要です。
払い戻しは可能?手続き方法と期限について
高額面のオレンジカードに関しては、JR東日本では2021年9月30日をもって廃止され、2023年3月31日で払い戻し手続きが終了しました。また、JR西日本でも2023年5月31日に廃止され、2024年11月30日で払い戻し手続きが終了しています。
つまり、現在は高額面のオレンジカードの払い戻しはできません。払い戻しを希望する場合は、各JR会社の公式ウェブサイトや最寄りの駅で最新の情報を確認することをおすすめします。
換金するには?買取業者の選び方と相場
高額面のオレンジカードを換金したい場合、金券ショップや買取業者を利用する方法があります。ただし、高額面のオレンジカードは使用停止となっているため、買取を行っていない業者もあります。
買取を希望する場合は、以下の点に注意してください。
1. 事前に買取の可否を確認する
高額面のオレンジカードの買取を行っているかどうか、事前に業者に問い合わせましょう。
2. 買取価格の相場を調べる
買取価格は業者によって異なります。複数の業者に査定を依頼し、比較することをおすすめします。
3. 状態を確認する
カードの状態が良好であるほど、高値での買取が期待できます。
なお、オークションサイトやフリマアプリでは金券扱いとなるため出品禁止となっている場合が多く、利用規約違反やアカウント制限のリスクがあります。個人間取引はトラブルも多いため、十分注意してください。
まとめ
高額面のオレンジカード(1万円券)は、現在では使用も払い戻しもできない状況です。換金を希望する場合は、買取業者を利用する方法がありますが、事前の確認と比較が重要です。また、コレクターズアイテムとしての価値もあるため、保存状態が良好であれば、オークションなどでの販売も検討してみてはいかがでしょうか。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 オレンジカードについてのお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー