コツコツ貯めたタンス預金が500万円を超えたので、住宅のリフォームに使おうと思っています。税務署に指摘されることはないでしょうか?

配信日: 2025.11.11
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コツコツ貯めたタンス預金が500万円を超えたので、住宅のリフォームに使おうと思っています。税務署に指摘されることはないでしょうか?
長年コツコツと貯めてきた現金を、ついに住宅のリフォームに使おう。そんな夢を叶えようとしたとき、「税務署に何か言われないだろうか? 」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
 
特に500万円を超えるまとまった金額になると、税務上の取り扱いが気になるところです。本記事では、タンス預金をリフォーム費用に使う際に注意すべき点を詳しく解説します。
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タンス預金自体は違法ではないが「出どころ」が大切

まず大前提として、「タンス預金」を持つこと自体はまったく違法ではありません。銀行口座ではなく現金で手元に保管しているだけのことなので、貯金の形が違うだけです。問題となるのは、そのお金の出どころが不明な場合です。
 
たとえば、長年の給与や年金、生活費の節約などで少しずつ貯めてきたお金であれば、当然ながら問題はありません。
 
ですが、もし税務署が「申告されていない所得があるのでは?」と疑うような状況になると、調査の対象になる可能性があります。株式会社スガワラくんが行った調査によると、約4割の人がタンス貯金があると回答しています。
 

税務署が注目するのは「大きな動き」

税務署は普段からすべての人の預金や現金をチェックしているわけではありません。しかし、あるタイミングで大きな資金の動きがあると、関心を持たれることがあります。
 
リフォーム費用として500万円を現金で支払うとなると、工務店側がその入金を「現金で受け取った」として帳簿に記載します。このとき、税務署が工務店を調査した際、「このお金の出どころは? 」と照会が入る可能性があるのです。
 
また、現金をいきなり銀行に預けて支払いに充てた場合も、銀行側から税務署に「預貯金等照会」や「疑わしい取引」として情報が渡るケースがあります。特に100万円を超える現金入金を何度も行うと、金融機関が内部的にチェックすることがあるため注意が必要です。
 

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「貯めていた証拠」を残しておくのが安心

タンス預金を使う場合に最も大切なのは、「正当に貯めたお金である」と説明できるようにしておくことです。そのために、以下のような記録を整理しておくと安心です。


・給与明細や年金支給通知など、収入の裏付けとなる資料
・過去の家計簿、貯金の記録、日記など
・現金を引き出した通帳の履歴(少しずつ引き出していた証拠)
・家族や知人に「昔から現金を貯めていた」と証言してもらえる状況

こうした資料があれば、万が一税務署から説明を求められた際もスムーズに対応できます。
 

贈与や相続と誤解されないように注意

もう一つ注意したいのが、「自分のお金」であっても、他人の名義で支払いを行うと贈与と見なされるリスクです。
 
たとえば、自分の貯金500万円を使って子どもの名義の家をリフォームした場合、子どもへの贈与と判断される可能性があります。贈与税の非課税枠(年間110万円)を超えると申告義務が発生しますので、支払い名義や契約者の名義をしっかり確認しておくことが重要です。
 

どうしても不安なら「税理士」に相談を

税務署がすぐに動くケースは多くありませんが、「念のため確認したい」「何年も前に貯めた現金なので記録が少ない」といった場合は、税理士に相談するのが最も安心です。
 
税理士は税務署とのやり取りに精通しており、あなたのお金がどのように扱われる可能性があるかを的確に判断してくれます。
 

正当に貯めたお金なら心配しすぎなくて大丈夫

タンス預金500万円という金額は決して小さくありませんが、正当に得たお金であれば基本的に税務署から問題視されることはありません。
 
大切なのは、「いつ・どのように貯めたのか」を説明できること。もし疑われたとしても、記録が整っていればすぐに解決できます。これまでコツコツ積み上げてきた努力の結晶です。少しの準備と注意で、不安を抱えずに安心してリフォームを進めましょう。
 

出典

株式会社スガワラくん【300人に聞いた】タンス預金と新紙幣「タンス預金している」株式会社スガワラくん「タンス預金と新紙幣」についてのアンケート調査(PRTIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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