2018.02.17 保険

「借りるね!」軽い気持ちで借りた友人の車で事故に・・どうしよう・・

Text : 福田 斉子

友人同士で車で旅行に行った際、交代で運転をする機会があったり、急に車が必要になり近くまでだからと友人の車を借りて運転することもあるでしょう。

そんな時は普段より慎重に運転すると思いますが、慣れない車の運転で思わぬ事故に遭ってしまった場合は、どうすればよいでしょうか?

友人の保険を使うのは気が引けますし、その車が加入している自動車保険の内容次第では保険が適用されない可能性もあります。

そんな時は、ご自身の自動車保険に他車運転危険補償特約がついていると、友人の保険を使わずに済みます。

他車運転危険補償とは

友人の車を借りて運転中に事故に遭ってしまった時、友人の車の保険に優先して、借りた方の車の保険から事故の損害を補償してくれます。
 
それが「他車運転危険補償」です。基本的には自動的に付帯されるものとなります。ただし、これを適用するには条件があります。
 
まず、他車というのは他人の車です。記名被保険者、記名被保険者の配偶者、その方たちの同居の親族が所有又は常時使用する車は含まれません。
 
また、別居の未婚の子が所有または常時使用する車も含まれません。他人の車を臨時で運転した場合の事故が対象になります。
 
次に車の用途や車種ですが、自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車、自家用軽四輪貨物車、自家用小型貨物車、自家用普通貨物車(最大積載量0.5t超2t以下)、自家用普通貨物車(最大積載量0.5t以下)、特殊用途自動車(キャンピング車)の自家用8車種になります。
 
補償の対象は、対人賠償、対物賠償、人身傷害、車両損害です。
 
車両の損害は、契約している車の保険に車両保険が付いている場合にのみ、対物賠償保険で補償されます。また、対物賠償の保険金額を設定している場合は、その金額の範囲で補償されます。
 
しかし、補償の範囲は各保険会社によって異なることがありますので、ご自身が加入している保険会社に確認して下さい。
 
補償の対象となる方は、記名被保険者(主に運転する方)、記名被保険者の配偶者、または、その方たちと同居している親族、別居の未婚の子です。
 

こんな時は保険の支払いがされないので注意

無免許運転、酒気帯び運転などの事故で借りた車の車両損害、法人の所有する車を運転している時や使用者の業務のために運転している時、別居の未婚の子が所有又は常時使用している車を運転している時、等があります。
 
保険が支払われないケースは、保険会社によって異なる場合がありますので、ご自身の加入されている保険会社に確認をしてください。
 

他車運転危険補償特約を使った場合の次年度の等級

他人の車の事故ですが、借りた方がご自身の保険を使い、保険金の支払いがあった場合は、ご自身の車の事故と同じようにノンフリート等級が下がり、翌年の保険料は上げります。
 
対人賠償、対物賠償の事故の時は3等級下がり、3年間は事故あり等級になってしまいます。
 
他人の車を運転する機会は多くないと思いますが、いざというときのために他車危険運転特約の存在を覚えておいてください。
 
ただし、適用条件がありますから、保険会社に内容をよく確認しておいたほうがいいでしょう。また、1日だけ加入できる自動車保険というのもありますので、他人の車を借りる予定がある場合はこの保険に加入するという方法もあります。
 
Text:福田 斉子(ふくだ ときこ)
ファイナンシャルプランナー/公的保険アドバイザー 確定拠出年金相談ねっと認定FP anesis plu-s代表

福田 斉子

Text:福田 斉子(ふくだ ときこ)

ファイナンシャルプランナー/公的保険アドバイザー
確定拠出年金相談ねっと認定FP
anesis plu-s代表
シングルで子育てをしながら、ファイナンシャルプランナーとして活動を行っています。特に、自身の経験をもとに、主にシングルマザーやワーキングマザーを対象にした資産形成のアドバイスに力を注いでいます。また将来設計のための「iDeCoセミナー」や「ねんきん定期便セミナー」の相談業務を行っています。

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