更新日: 2019.01.11 損害保険

改めて怖さを感じた2018年6月 地震保険は興味あるけど保険料が高いのがネックと感じている人に向けた割引方法とは

執筆者 : 福島佳奈美

改めて怖さを感じた2018年6月 地震保険は興味あるけど保険料が高いのがネックと感じている人に向けた割引方法とは
2018年6月、大阪北部を中心とした大きな地震が起こり、あらためて地震の怖さを感じた人も多いのではないでしょうか。
 
そこで、地震などで家屋が被害を受けた場合に備える「地震保険」が注目を浴びています。
 
これまで、「地震保険には入ったほうがいいとは思うけど、やはり保険料が高いのがネック」と加入を躊躇していた人のために、少しでも地震保険料を安くできる割引方法などをお伝えします。
 
福島佳奈美

Text:福島佳奈美(ふくしま かなみ)

【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー

大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。

地震保険料はどのように決まる?

地震保険料の要因としては、構造と地域の2つが挙げられます。
 
まず構造ですが、建物の構造によりリスクが異なるため、鉄骨造やコンクリート造などの耐火構造、またそれ以外の木造などの構造に分けて保険料が分けられています。もちろん、耐火構造のほうが保険料は安くなります。
 
次に地域ですが、建物が存在する地域により全国を3つの区分に分け、地震が起こる確率が高いと考えられる地域の保険料が、高くなるという仕組みになっています。具体的には、損害保険料率算出機構が都道府県ごとに保険料を示しています。つまり、都道府県ごとに建物の構造によって保険料が決まるということになります。
 
ちなみに、地震保険は政府が再保険を引き受けていますので、大きな損害が出た場合でも保険金が確実に支払われる仕組みになっています。また、どの保険会社を通じて加入しても保険料は同じです。
 

地震保険料の割引制度

地震保険には、4つの割引制度があります。複数の割引に該当する場合でも割引は1つしか適用できませんので、最も割引率が大きいものを選ぶと良いでしょう。
 
また、割引を受けるためには、必要な書類を揃えて申請する必要があります。必要書類や、確認すべきポイントは、日本損害保険協会のホームページで確認すると良いでしょう。


 

値上げ予定の地震保険料を安くする方法

地震保険料は、東日本大震災以降、保険料を3段階に分けて値上げすることが決まっており、2017年1月にすでに値上げが行われました。
 
第2回目は2019年1月に値上げ予定で、さらにもう1回、値上げが行われることになっているのです。近年の自然災害の増加により、今後も同様の傾向が続くと見られています。このように保険料の値上げが行われるのは、災害時に確実に保険金を支払うための資金を確保するためでもあります。
 
値上げが続く地震保険料を少しでも安くするためには、長期払いをする方法があります。地震保険は最大で5年間分を前払いすることができ、1年ごとに払うより、複数年分を前払いすると、割引を受けることができます。
 
また、今後5年間の保険料の値上がり分を先送りできるというメリットもあります。
 
今後地震保険に加入する場合、値上げ前に長期契約で加入する、割引制度を利用するなどの工夫で、ある程度保険料を抑えることができます。
 
Text:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、DCアドバイザー、ふくしまライフプランニングオフィス代表

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