最終更新日:2019.01.11 公開日:2018.10.25
保険

寒い地域は生命保険好き!? 沖縄県が断トツで契約数が少ない謎

生命保険業界全体で1億7302万件もの生命保険(個人保険)の保有契約があります。莫大な契約数であり、何か契約傾向に特徴があるのではないかと都道府県別の契約数を調べたところ、都道府県によって契約数に想像以上の差があることがわかりました。
 
どのような状況なのか、今回は個人保険の保有約数について確認してみました。
 

北陸地方は生命保険が好き!?

生命保険協会では、加盟している保険会社全社の業績を取りまとめています。その中から全社の個人保険の保有契約数を都道府県別にまとめたのが下記の表です。
 
人口(総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口)で割った1人あたりの保有契約数が多い10都道府県を載せてあります。
 

資料:生命保険協会「生命保険事業概況(2017年度)」
※総人口は総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口
※人口1人あたりの保有契約数は筆者が計算
 
生命保険業界全体で1億7302万件もの生命保険(個人保険)の保有契約があることにまず驚きますが、都道府県別にみても相当大きな件数になっています。最も保有契約数が多いのは東京都で1976万件もあり、以下、大阪府の1213万件、神奈川県の1168万件が続きます。いずれも人口以上の契約数ですが、人口が多いので契約数も当然多くなっています。
 
そのため、保有契約数を人口で割って1人あたりの保有契約数を調べてみました。最も多いのは福井県で1人あたり1.69件の保険契約を保有しています。全国平均を0.32件上回っていて、全国平均で計算した場合の契約数より約25万件も多く福井県は保有していることになります。
 
1人あたりの保有件数が2番目に多いのが富山県(1.62件)、3番目が鳥取県(1.60件)で、10位までを見ると北陸3県は全て入っていて、三大都市圏の都道府県は一つも入っていません。
 

沖縄県は断トツで1人あたりの保有契約数が少ない

次の表は先ほどと同じ都道府県別の保有契約数で、今度は1人あたりの保有契約数が少ない方から10都道府県を表しています。
 

資料:生命保険協会「生命保険事業概況(2017年度)」
※総人口は総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口
※人口1人あたりの保有契約数は筆者が計算
 
1人あたりの保有契約数が最も少ない都道府県は沖縄県で0.89件となっています。沖縄県は全国平均の1.37件より0.48件も少なく、最も多い福井県の半分強しかありません。2番目に少ない茨城県とも0.3件の差があるので、沖縄県の少なさはかなり目立ちます。2番目に少ない茨城県(1.19件)は、新契約数だと最も少ないです。
 
1人あたりの保有契約数が少ない10の都道府県の内訳は、東北地方が3県、関東地方が4県、関西地方が2県と沖縄県です。1人あたりの保有件数が多い方には関東地方と関西地方の都道府県が入っていないので、都道府県というより地方によって差があるといえます。
 
平均保険金額は東京都、愛知県、大阪府の順に高く、最も低いのは北海道となっています。
 
都道府県別にみた個人保険の保有契約数では、北陸地方3県の件数が多く、沖縄県と関東・関西地方の各県が比較的低いという結果になりました。ただ、万一への備えは共済でもできます。
 
都道府県ごとに1人あたりの保有契約数の違いがあるのは、県民の保険に対する考え方の違いも大きいですが、所得や貯蓄水準の違い、家族構成の違い、保険会社の販売力等が複合的に絡んだ結果なのでしょう。
 
※保有契約数の統計は生命保険協会に加盟している生命保険会社のみで、損害保険会社や共済等は含まれていません。生命保険協会に加盟している保険会社は現在41社ですが、会社数は毎年のように変動しています。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP認定者

松浦建二

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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