最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.12.12
保険

投資商品や保険商品の「コスト」って、気に掛けたことありますか?

投資信託のコストについて書かせていただきたいと思います。今回は株式の現物取引です。
 

そもそもコストって?

生命保険でも、投資信託でも、株式の取り引き(売買)でも、コストは掛かります。
 
では、そのコストとは何でしょうか?簡単に書いてみると「コストとは、お客様が負担するけど、お客様にはメリットが無いお金」です。
 

株式を買う時に掛かるコスト

私は鉄っちゃん(=鉄道マニア)なので、複数の鉄道会社の株式を持っています。分散投資とは真逆の、集中投資になってしまっています。
 
さて、そんな私が、ある鉄道会社の株式1株1000円を、1000株買うとしましょう。1000円×1000株で100万円の投資額が必要です。加えて、売買手数料が必要です。例えば、手数料が「投資額の1.62%」だとすると、投資額とは別に1万6200円が必要になります。
 
つまり、私がある鉄道会社の株式を買うのに必要な現金は101万6200円ということになります。
 
この手数料は鉄道会社の株式を買う時に利用した証券会社に払います(鉄道会社には手数料は払いません)。この手数料は証券会社によって異なりますし、取引金額によっても異なる場合があります。
 
さらに、同じ証券会社でも、複数の手数料体系を有している場合もあります。例えば、「インターネットを利用した取引」「コールセンターを利用した取引」、そして「担当者を介した取引」で、それぞれ手数料体系が異なっていることがあります。
 
ちなみに、同じ証券会社でも複数の手数料体系を有するのは日本独特だと聞いたことがあります。
 

株式の保有期間中に掛かる手数料

私は、ある鉄道会社の株式を買って、そのまま保有し続けています。「優待が目的だからでしょう」と言われてしまいそうですが、私は優待にはこだわりがありません。まあ、確かに鉄道会社の株主優待は充実していますよね。
 
買った株式を保有し続けるとは、株式を手元に置いておくわけではなく、「証券会社の口座にデータを預けておく」という表現になるでしょうか?
 
買った株式を保有し続ける(=証券会社の口座にデータを預けておく)間に、「保護預かり手数料」が掛かる証券会社もあれば、掛からない証券会社もあります。
 
もし買った株式を保有し続ける(=証券会社の口座にデータを預けておく)間に、「保護預かり手数料」が掛からないのであれば、コスト無しで長く保有し続けることができます。また、もし「保護預かり手数料」が掛かる証券会社であったとしても、大抵は「年間」で支払っていくことになります。
 
具体的には年に1回の基準日などに保護預かりの契約があれば、保護預かり手数料が掛かります。「保護預かりの契約」があれば、ですので、ここでは株式を保有し続けている(=証券会社の口座にデータを預けておく)か否かは関係ありません。
 
金額は、やはり証券会社によって異なっています。筆者が利用している証券会社も、以前は保護預かり手数料が掛かりました。金額は年間3150円だったように記憶しています。
 

株式の売却に掛かる手数料

先述の、ある鉄道会社の株式を売る場合は、どうなのでしょうか?
 
売る時にも、買う時と同じように手数料が掛かります。例えば、私が買った鉄道会社の株式を1株1200円で売るとします。買った株式のすべてを売るとすると、次のような計算式になります。1200円×1000株=120万円です。
 
そして、買った時と同じような手数料が掛かる場合、120万円×1.62%=1万9440円が手数料の額になります、売りですので、売却代金から手数料額が差し引かれます。具体的には120万円-1万9440円=118万560円が売却時の手取り額ということになります。
 

消費税

株式を買う時の手数料、保護預かりの手数料、株式を売る時の手数料、いずれも消費税がプラスされます。
 
ですので、今後、消費税の税率が変わるようなことがあれば、それぞれの手数料の金額も変わる可能性があります。
 

まとめに代えて

私が、ある鉄道会社の株式を買うのに掛かったのは、投資額に手数料を加えた101万6200円です。そして、株式を売ったとして得ることができる現金を試算してみると、売却代金から手数料を差し引いた118万560円でした。
 
手取り額の118万560円から、買うのに掛かった101万6200円と、この時の保護預かり手数料3万5640円を差し引いた16万4360円が、得ることができる売買益(=キャピタルゲイン)になります。
 
手数料の3万5640円が全く掛からなければ、売買益(=キャピタルゲイン)は20万円です。やはり、手数料の分は「ロス」に感じてしまいますね。
 
Text:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役
 

\ この記事を共有しよう!/

大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。



▲PAGETOP