公開日:2019.09.29 保険

【FP監修】民間保険の種類と役割をご存じですか?

国や地方自治体が保険者となる公的保険(社会保険)に対し、民間の保険会社が保険者になる保険を民間保険と呼んでいます。民間保険の加入は任意で皆さんの判断で加入の是非を決めることができます。
 
ここでは民間保険にはどんなものがあって、どのような役割をしているのかについて述べてみたいと思います。
浦上登

執筆者:

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

https://briansummer.wixsite.com/summerarrow

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浦上登

執筆者:

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

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民間保険の分類

日本では保険会社の管理を行う保険業法が、民間保険を人の命や傷病の保障を目的とする生命保険(第一分野)と、偶然の自然災害や事故等によって生じた損害を補償する損害保険(第二分野)を分けており、生命保険会社は損害保険を扱えず、損害保険会社は生命保険を扱えないという規制が続いていました。
 
その間に外資系保険会社がどちらにも属さない医療保険の分野に参入したため、医療保険を代表とするどちらにも属さない保険を第三分野の保険と呼ぶようになり、民間保険は次の3つの分野に分類されています。
 
1996年に保険業法が改正され、子会社方式による生損保会社の相互乗り入れが認められるようになり、2001年には本体での第三分野保険の相互乗り入れが実現し、現在に至っています。
 
 
民間保険の分類
・第一分野 生命保険 人の命や傷病の保障を行う
・第二分野 損害保険 予期せぬ自然災害や事故等によって生じた損害を補償する
・第三分野 どちらにも属さない保険 医療保険、傷害保険、介護保険、所得補償保険等

生命保険の種類とその特徴

生命保険は人の命や傷病の保障を行う保険ですが、単に保障機能だけでなく貯蓄機能も兼ね備えており、保障機能と貯蓄機能の濃淡に応じて次の3種類に分けられます。
 
 
1.定期保険
保険期間内に被保険者が死亡または高度障害になった場合に保険金が支払われる掛け捨ての保険で、保障機能に特化したものです。
 
2.終身保険
被保険者が死亡または高度障害になったときに保険金が支払われますが、保険期間が一生涯にわたるので必ず保険金が支払われます。また、定期保険に比べて解約返戻金が大きく、貯蓄ニーズもある程度満たすことができます。
 
3.養老保険
保険期間内に被保険者が死亡または高度障害になった場合は死亡保険金が払われ、満期時まで生存した場合は死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる、いわゆる生死混合保険です。したがって、養老保険は死亡保障と貯蓄の両方のニーズを満たすことができます。
 
生命保険では保険料を保障機能だけではなく貯蓄機能に回すことができるので、金利の高い時期または国においては運用利率が高くなり、貯蓄商品として資産運用のために使われることもあるのが特徴です。

損害保険の種類とその特徴

損害保険には次の保険がありますが、生命保険と違い貯蓄機能はなく、すべて損害の補償、すなわちリスクヘッジを目的としています。
補償する損害の内容に応じて、保険の種類が分けられます。
 
1.物保険
<火災・地震保険>
火災・風水害・地震等の偶然の自然災害や事故等によって生じた住居・家財等、自分の財産への損害を補償する保険です。
 
2.賠償責任保険
<個人賠償責任保険>
偶然の事故によって、他人の身体を傷つけたり財物を損壊したりしたため、法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害を補償する保険です。
ベランダに置いた植木鉢が落ちて通行人にケガをさせ、損害賠償請求を受けた場合等に使われます。
 
3.複合保険
物、人、賠償責任等、複数の損害を補償する保険です。
<自動車保険>
車両への損害(物)、搭乗者の傷害(人)、対人賠償・対物賠償(賠償責任)等、複数の損害を補償します。
 
<海外旅行保険>
携行品損害(物)、被保険者の死亡・傷害・疾病(人)、旅行中に生じた賠償責任(賠償責任)等、複数の損害を補償します。

第三分野の保険とその特徴

第一分野、第二分野どちらにも属さない保険で次のものがあります。
 
1.医療保険
被保険者の病気や不慮の事故による入院・手術・通院等を幅広く保障する保険です。公的保険の健康保険と保障内容は重複しますが、健康保険の給付を受けながら医療保険の給付金を受け取ることができます。
 
2.がん保険
がんに特化した医療保険です。抗がん剤治療、ホルモン治療、乳房再建等、がん特有の保障があります。
 
3.傷害保険
急激かつ偶然な外来の事故によって身体に障害を負い死亡、後遺障害、入院、通院した場合に保険金が支払われます。
 
4.介護保険
公的介護保険を補完するもので、所定の要介護状態になったときに給付金が支払われます。給付金の支払いは公的介護保険と連動するものと独自の基準によるものがあります。
 
5.所得補償保険(就労不能保険)
病気やけがにより働けなくなり収入が減ったときに、その不足分をカバーする保険です。

まとめ

民間保険の機能をまとめると次のようになります。
 
・生命保険
保障機能と貯蓄機能があり、死亡保障だけでなく、資産運用商品として使われることがある。
 
・損害保険
予期せぬ自然災害や事故による損害を補償するためのもので貯蓄機能はなく、リスクヘッジのための保険。
 
・その他の保険(第三分野)
医療保険、介護保険、所得補償保険(就労不能保険)等、保障内容が公的保険を補完、重複するものが多い。費用対効果を見極めながら、加入の是非を判断したほうがいい。
 
民間保険にもいろいろなものがあります。
惰性に流されて保険に入るのではなく、それぞれの保険の機能と費用を見極めた上で、その保険に入るかを決めることが、真の意味で人生のリスクマネジメントにつながると思います。
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
 

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