保険を見直したい! 見直しの際によくある落とし穴とは
配信日: 2021.10.12
今回は保険を見直す際に注意しておきたい、落とし穴について解説します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
落とし穴(1) 焦って解約した結果、無保険状態に
保険の見直しにおいて絶対してはいけないことは「今の保険はもう必要ないから」「保険料が高いから」といった理由で、新しい保険に加入する前に今の保険を解約してしまうことです。
基本的に保険は加入に当たって審査があり、年齢や健康状態、病歴などによっては現在加入している保険とほぼ同じ内容の保険であっても加入ができない可能性もあります。
仮に加入できたとしても、今の保険を解約して次の保険が適用されるまでの空白期間を作ってしまうと、無保険状態の間に突発的な事故などが起きた場合、保険による保障を受けられずに自費で対応しなければならなくなります。
保険の見直しに当たっては、加入中の保険を焦って解約せず、できる限り次の保険との空白期間が小さくなるよう解約時期を見定めるようにしてください。
落とし穴(2) 保険料を減らすことにこだわり過ぎて保障内容が薄くなる
保険の見直しは保険料を減らすためだけに行うのではなく、あくまでも現状で必要とする保障内容を、適切な保険料で実現するために行うものです。
保険料の節約を意識するあまり、必要な保障を受けられないような内容としてしまうのは正しい保険の見直しとはいえません。
保険料を減らすために見直しをすること自体が悪いというわけではありませんが、まずは必要な保障内容を確認した上で、内容に対して適切な保険料か、高いようなら減らす方向で考えるというように、保険料を減らすことばかりにこだわり過ぎないようにしてください。
落とし穴(3) 保障内容にこだわり過ぎて保険料の支払いが負担になる
保険は想定されるリスクに備えて加入するものです。リスクに比べて保障内容を過剰に厚くしても保険料が増えて負担になるばかりです。保障が厚いに越したことはありませんが、それによって保険料が高額になってしまうのも最適な保険の見直しとはいえません。
保障内容にもあまりこだわり過ぎず、無理なく支払いが可能な保険料の範囲で実現できる見直しを行ってください。
落とし穴(4) 言われるがままにして後悔をしてしまう
保険会社の営業担当者や相談したファイナンシャルプランナーなどに言われるがままの内容で、保険の見直しを行うのも避けるべきです。提案された内容にはメリットもあればデメリットもありますし、必ずしもベストな選択になるとも限りません。
保険の見直しを専門家へ相談することはよいことです。しかし、全てを言われるがままにするのではなく、アドバイスを基に自身でも保障内容や保険料について考え、納得の上で見直しをするようにしてください。
保険の見直しは4つの落とし穴にご注意を
保険の見直しは慎重に行うべきであり、他人からのアドバイスをそのまま実行したり、現状で気になっている点だけを改善するために見直しを行うと、思わぬ落とし穴にはまって後悔することにもなりかねません。
保険は万が一のことがあった際に、自身や家族の生活を守る大切な役割を果たします。保険の見直しをする場合は、今回紹介した4つの落とし穴にはまらないよう十分に注意しながら進めていくようにしてください。
執筆者:柘植輝
行政書士