更新日: 2022.07.29 その他保険

今欲しい保障を手軽な保険料で備える! 「少額短期保険」

今欲しい保障を手軽な保険料で備える! 「少額短期保険」
現在加入している生命保険などのほかに「今、必要だ」と思う保障はありますか?
 
もしかしたらそれは、さまざまなニーズに対応している「少額短期保険」でカバーできるかもしれません。
 
どんな保険なのか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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少額短期保険とは?

少額短期保険は、2006年4月から導入された、新しい保険制度です。保険料が安く加入でき、保険期間は1年以内(損害保険は2年)までです。支払保険金額の上限は、医療保障80万円・死亡保障300万円・損害保険1000万円と決められています。
 
保険会社の最低資本金が1000万円から設立することが可能で、ベンチャー企業などの新規参入が増えている保険分野です。
 

どんな保険がある?

一般的な保険が対象としていないジャンルや保障内容を提供している保険もあり、日常でありがちなトラブルなどに備えられます。
 
例えば、以下のような種類の保険もあります。
 
1.医療保険、死亡保険
・がんを経験したり、がん治療中の人が加入できる保険
・持病がある人や不妊治療中などの人が加入できる保険
 
2.弁護士保険
・相手への損害賠償・事故で自分に損害が発生した場合の弁護士費用を補償する保険
・ネット詐欺や法的なトラブル、日常生活にかかわるトラブルに巻き込まれた時の弁護士費用を補償する保険
 
3.ペット保険
・ペットの入院・通院・手術を補償する保険
・高年齢のペットや小動物なども新規加入できる保険
 
4.地震費用保険
・一般の地震保険では足りない費用(自宅の再建や補修など)を補う保険
 
5.冠婚葬祭保険
・病気やけが、自然災害などで結婚式が中止になった場合のキャンセル費用などを補償する保険
・自分の葬儀費用などを補償する保険
 
6.チケット保険
・急な病気などでイベントに参加できなかった場合にチケット代金を補償する保険
・旅行会社などが提供する企画旅行を対象に、急なケガや交通機関遅延などで旅行に行けなかった場合のキャンセル料を補償する保険
 
7.自転車・バイク保険
・自転車事故の個人賠償責任保険
・バイクの盗難や全損などを補償する保険
 
8.モバイル保険
・スマートフォンの故障による修理費用を補償する保険
 

少額短期保険の注意点は?

例えば、以下のような注意点もあります。

1.保険料が掛け捨てのみで満期保険金や解約返戻金が無く、確定申告での「生命保険料控除」の対象ではありません。
(一般の終身保険のような貯蓄型の保険なども、少額短期保険には在りません)
 
2.保険期間が1~2年と短いため、保障内容によっては更新が必要で、更新時に保険料が上がることもあります。
 
3.保険会社が破綻した場合、保障がされない可能性もあります。

一般の保険は「保険契約保険機構」が90%まで保障を引き継ぎますが、少額短期保険では保障がゼロになる可能性もあります。
 

ピンポイントなリスクへの備えに少額短期保険を活用してみよう

「少額短期保険」は、一般の保険より規制が緩めで、ユニークな保障があるのも魅力です。クーリングオフ制度の対象で、所定の期間内なら保険加入を取り消すこともできます。
 
一般の生命保険や医療保険など、長期で契約している保険は、契約内容を見直しつつ保持し、「今の自分にちょうどよく、ピンポイントなリスクへの備え」を追加する目的として、少額短期保険を選んでみるのはいかがでしょうか。
 

出典

近畿財務局 少額短期保険業について
独立行政法人国民生活センター クーリング・オフ
一般社団法人日本少額短期保険協会 少額短期保険業とは
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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