更新日: 2022.11.14 損害保険

ペットに家財を壊された…。そんな場合火災保険で補償される?補償されない?

ペットに家財を壊された…。そんな場合火災保険で補償される?補償されない?
火災保険は、主に火災や自然災害の発生時に損害を補償してくれる保険サービスですが、その補償内容は多岐にわたります。火災や自然災害のほか、盗難発生時の損害や、日常生活での突発的な損害などを補償してくれる火災保険もあります。それでは、例えばペットに家財を壊されたという場合はどういう扱いになるのでしょうか。
 
今回は、ペットによる破損と火災保険の補償対象について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

基本的には火災保険の対象外? ペットによる家財の破損

結論からいえば、ペットによって家財を壊された場合、火災保険で補償してもらうことはできません。火災保険の補償対象は、基本的に予測することが難しい状況で不意に発生した損害です。例えば、子どものボール遊びでガラスが割れてしまった場合や、荷物を移動している際に誤って家財にぶつかって壊してしまった場合などが、代表的な補償対象の損害だといえます。
 
これに対して、ペットが家財を壊してしまった事例は、予想外の突発的な損害とはいえません。ペットが床を傷つけたり、家財を倒してしまったりすることは、日常的に起こりうる想定内の出来事です。したがって、ペットによって家財を壊されてしまったとしても、それが日常の予測可能な範囲内で起きたことであった場合、火災保険で補償してもらうことは難しいでしょう。
 

ペットによる損害で火災保険が適用されることもある

火災保険は基本的に予想外の損害に対して補償してもらう保険サービスです。そのため、ペットを飼っている場合は、家財の損害にはある程度目をつぶらねばならない部分があります。とはいえ、時にはペットも飼い主の予想できない行動を取るものです。例えば、ペットが雷の音に驚いて暴れ出し、その際に家財を倒して壊してしまったようなケースです。
 
この場合は、ペットによる日常的な破損ではなく、雷という不測の事態がきっかけになっています。そのため、結果としてはペットが暴れて壊したとしても、火災保険で補償してもらえる可能性があります。
 

まずは保険会社に補償対象を確認しよう

ペットによる家財の棄損(きそん)は日常的に起こり得るため、人によっては実際に家財を壊されても、自費で修理するか新しいものを買ってくることがほとんどなのではないでしょうか。しかし、上記のように、状況によっては火災保険で補償を受けることができるかもしれません。ですから、実際にペットによる家財の破損が起きてしまった場合は、まず保険会社に連絡して火災保険の対象範囲を確認してみましょう。
 
もちろん、実際に補償を受けられるかどうかは個々の事例によるところが大きく、同じような状況であっても、必ずしも火災保険で補償してもらえるかどうかはわかりません。ただ、保険会社に連絡して補償を受けられるかどうか調べてもらうだけなら、料金もかからず簡単です。それで結果的に補償してもらえることになれば大きな得になるので、ちゅうちょせずまずは保険会社に確認することを心がけましょう。
 

いざというときの備えのために! 自身の火災保険について調べておこう

火災保険の対象範囲は広く、内容によってはさまざまな損害を補償してもらえます。もちろん、補償対象は基本的に意図的ではない不測の事故に限られますが、ペットによる家財の損害も、状況によってはそうした不測の事故として扱われる場合があります。
 
実際にペットによる家財の破損が起きてしまった場合に備え、取りあえず自身の加入している火災保険の対象範囲を調べてみましょう。そうしておけば、いざというときも安心です。
 

出典

損保ジャパン 個人用火災総合保険「THE すまいの保険」商品・補償内容
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

【PR】あなたの不安をFPに無料相談してみませんか?