いざというとき「住宅ローン」がチャラに!?「団体信用生命保険」とその選び方を解説
配信日: 2023.02.13
今回は、団体信用生命保険について、概要や選び方、団信の注意点に触れながら解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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団体信用生命保険とは?
多くの人は、住宅を購入する際に住宅ローンを組みます。毎月、住宅価格の一部に金利分を上乗せして金融機関へと返済することで、住宅に住み続けます。
しかし、住宅ローンの契約者に病気や事故など万が一のことが起きたらどうでしょうか。死亡したり仕事ができなくなったりしたときに、そのほかの家族がローンの支払いを続けるのは簡単ではありません。
そのような際に、残りの住宅ローンの支払いが不要になる生命保険が「団体信用生命保険」です。家の大黒柱に何かあり返済が難しくなっても、家族を守れる点が団信の最大のメリットです。
団体信用生命保険は、一般的に住宅ローンの契約と同時に加入します。借り換えの際にも契約可能な場合がありますが、基本的には住宅ローンの契約後の加入はできません。
また、加入は義務ではないものの、多くの金融機関では団体信用生命保険へ加入しなければ、そもそも住宅ローンの契約ができない決まりとなっています。また、家族のことを考えると、加入しておいた方が安心でしょう。
団体信用生命保険の選び方
団体信用生命保険は、金融機関ごとに内容が異なります。基本的には、住宅ローンの契約者が亡くなったり、高度障害が残ったりした場合に保障されますが、多くの金融機関では、それ以外に特約の追加が可能です。
例えば、ガンと診断されると保険金が支払われたり、ガンだけではなく急性心筋梗塞と脳卒中と診断された際に住宅ローンの残高がなくなったりするものがあります。こうした病気になると、命に別条はなくとも働けなくなる可能性は出てくるでしょう。そうした将来のリスクも考慮したうえでの、団体信用生命保険の選択が重要です。
特約や保障内容により、金利の上乗せ比率が変化します。この点も、必ず確認・比較してから選択しましょう。また、保障は住宅ローンに対するものなのか、それとも給付金という形で保障がされるのかなどにも違いがあります。
一言でガンといっても、皮膚ガンなどを保障適用外としている金融機関もあるため、選択の際には対象疾病の詳細な確認も必須です。
団体信用生命保険の注意点
団体信用生命保険へと加入するためには、健康状態に問題がないと判断される必要があります。安定した収入があっても、過去の病気や現在の治療・投薬状況によっては加入できない場合があります。
そのような人は一般団信には加入できなくても、ワイド団信であれば加入できるケースがあります。ワイド団信を取り扱っていない金融機関もあり、また、一般団信と比較すると金利が多く上乗せされるため注意点として押さえておきましょう。
特約を追加すると確かに安心感は得られますが、そのぶん金利が上乗せされます。それが返済の際の負担となり、結局住宅を手放さなければならなくなっては意味がありません。返済プランをよく検討しながら団体信用生命保険の内容を決定する必要があります。
また、団信のみの解約は、基本的にできないことも把握しておきたい注意点の一つです。健康状態がよく住宅ローンの完済まで間近となっていたとしても、団信のみの解約は困難です。一部金融機関では途中解約が可能な団信も用意されているものの、保障内容は解約不可のものと異なるため、加入前に必ず確認しておきましょう。
団体信用生命保険は家と家族を守るためには必要不可欠
住宅ローンを組む際に加入でき、契約者に万が一のことがあったときには住宅ローンをゼロにできる「団体信用生命保険(団信)」。病気や大きなけがをしてしまっても、家と家族を守れる仕組みです。
団信は、金融機関ごとに内容が異なります。特約の追加も可能なため、上乗せ金利とともに具体的な保障内容も確認しつつ選ばなければいけません。健康状態によっては加入が難しくなるので、健康なうちの加入も求められます。
出典
公益財団法人生命保険文化センター 団体信用生命保険について知りたい
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部