更新日: 2019.01.09 医療保険
出産にはリスクが伴う!子どもがほしい女性が医療保険に加入しておくべき理由を知ってますか?
医療保険は、私たちが病気やケガなどで入院・手術が必要になったときに、経済的負担を軽減してくれるものです。
女性の場合は妊娠・出産を経験する人もいるでしょう。その際に、備えておきたい医療保険があります。
今回は、子どもがほしい女性が考えるべき医療保険についてご紹介していきます。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
子どもがほしいなら医療保険を検討するべき。その理由を見ていこう
妊娠と出産について
女性の妊娠や出産には多くの危険が伴います。
トラブルの種類はさまざまです。帝王切開分娩や切迫早産になることもありますし、吸引分娩や子宮外妊娠、妊娠中毒症、妊娠高血圧症、分娩時異常出血などの恐れもあります。
これらは他人事ではなく、だれの身にも起こり得ることです。
上記のような事態で手術や入院をする場合には、医療保険で費用を負担することができます。帝王切開の割合は?
実際にどの程度の人が帝王切開で出産しているのか見てみましょう。
2014年の厚生労働省の調査によると、一般病院で出産した人の約4人に1人が、帝王切開の手術をしているという結果が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/14/dl/1-3.pdf [平成26年(2014年)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況)
この数字は決して少ない数字ではありません。他のトラブルもあることを考えると、普通分娩に至ることは、決して当たり前とは言えないのではないでしょうか。
なぜ前もって考えるべきなのか?
基本的に妊娠や出産では医療保険は適用されませんが、異常妊娠や異常分娩となった場合には医療保険が適用されます。
しかし、妊娠してから医療保険に加入しようとしても「特定部位の不担保」という加入条件がついてしまいます。特定部位の不担保とは、保険会社が決めた特定部位に病気が生じたり、手術をする必要があっても給付金が支払われないことです。
帝王切開や妊娠中毒症などになっても医療保険が適用されない恐れがあるので、注意が必要です。
妊娠してから保険に加入することはできないの?
「妊娠したら保険に加入できなくなるの?」と不安になってしまいますよね。
ご安心ください。妊娠中に加入し、その後、異常妊娠や異常分娩になっても保険が適用される少額短期保険があります。
ただし、すでに帝王切開の可能性が高いなどの場合は加入することが厳しくなることもありますので、加入前に保険会社に確認しておきましょう。
まとめ
女性が医療保険に加入しておくべき理由をご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
妊娠前の加入は、妊娠中、出産時のトラブルに備えることができます。また、保険の加入は若いほど保険料が安くなるので、早めに加入することをお勧めします。
病気やケガは予想外に起こります。入院費や手術費は大きな出費となりますから、少しでも経済的な負担を減らすために保険に加入しておくことは大切です。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー