更新日: 2023.05.16 その他保険
学資保険に入る家庭は約半分! 選ぶポイントや必要なケース、注意が必要なケースとは?
そこで本記事では、学資保険に加入するときのポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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学資保険を選ぶときのポイントとは?
「学資保険」とは、教育資金を積み立てると同時に、万が一のときには以降の保険料の支払いが免除される保険商品のことです。満期(大学入学時)が到来すると一括で満期金を受け取れるタイプや、幼稚園~高校入学の節目にも祝い金を受け取れるタイプなどがあります。
出費がかさむタイミングで保険金を受け取れるため、子どもの教育資金を計画的に準備できるのが学資保険のメリットです。
学資保険を選ぶポイント
すでに学資保険へ加入している方は、どのように保険商品を選んだのでしょうか。
保険マンモス株式会社(東京都港区)が2022年11月、10歳未満の子どもがいる方を対象に行った「学資保険に関するアンケート調査」によると、学資保険に加入している方は47%でした。そして加入にあたっては、以下の項目を重視したことが分かりました。
・返戻率:149人
・保険金の受け取りタイミング・受け取り額:134人
・補償内容:79人
※回答人数233人(複数回答可)
返戻率とは、支払った保険料総額に対して受け取れる保険金割合のことです。保険料の払込期間や保険金の受け取りタイミングによっても異なりますが、約100~109%の保険商品が多く見られます。一般的に、払込期間が短いタイプ・保険金を一括で受け取るタイプのほうが、返戻率は高く設定されています。
次に重視されているのが、保険金の受け取りタイミングです。例えば小・中学受験や私立高校進学を予定している場合、早い時期にまとまった教育資金が必要となります。このようなケースでは節目のタイミングで祝い金を受け取れる商品がよいでしょう。一方、高校までは公立進学を予定している場合、大学入学時に一括で満期金を受け取れる返戻率の高い商品が有利です。
このほか、医療保障など貯蓄以外の機能を備えた商品を選ぶ方もいます。
学資保険が必要なケースとは?
学資保険は、月々の保険料が口座から引き落とされるため、貯金を意識しなくても確実に教育資金を形成できます。そして生命保険料控除の対象でもあるため、節税効果を期待できるメリットもあります。
このほか、以下に当てはまる人は学資保険の加入がおすすめです。
・大学進学させる予定のある方:大学進学費用を満期金で工面できる
・子どもの誕生前、誕生して間もない方:割安な保険料で加入できる
さまざまなメリットのある学資保険ですが、必ずしも必要な方ばかりではありません。貯蓄性よりも万が一の備えを重視するなら、死亡保障が手厚い生命保険で対応できます。また、投資や贈与などほかの方法で教育資金を確保している方も必要性は低いでしょう。
そして加入に際しては、返戻率ばかりを重視すると次のリスクもあります。
・中途解約によって元本割れする
・適切なタイミングで保険金を受け取れない
このようなリスクを避けるため、学資保険を契約する際は加入目的を明確にしましょう。
学資保険は満期まで継続することで、高い返戻率の恩恵を受けられます。そのため、長期的な保険料の払い込みが難しい方や、途中で教育資金を引き出す可能性が高い方は注意が必要です。このような場合には、定期預金や財形貯蓄などほかの方法も検討してみてください。
まとめ
学資保険は、商品によって加入条件や返戻率が大きく異なります。返戻率ばかりを重視すると元本割れといったリスクもあるため、自身のライフプランや支払い能力を考慮しながら加入の要否を検討することが大切です。
生命保険や定期預金などほかの方法との組み合わせも有効なので、無理なく保険料を支払える学資保険を選びましょう。
出典
保険マンモス株式会社 学資保険に関するアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー