火災保険では補償されない! 津波、噴火の損害を補償してくれるのは?
配信日: 2023.06.16
本記事では保険の加入を検討している人に向けて、火災保険の概要や、地震や津波、噴火の損害を補償するのはどのような保険なのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
保険に含まれている補償内容は異なる
住宅に関する保険として、火災保険や地震保険などさまざまな保険がありますが、それぞれで補償内容が異なるため注意が必要です。
ここからは火災保険についての説明をはじめ、地震や津波などの損害を補償できる保険について解説します。
・火災保険とは
火災保険は火災をはじめ、落雷や風災、雪災などの自然災害によって被った損害を補償する保険です。しかし、地震や噴火、津波などが原因で発生した火災については補償範囲に含まれていません。それらの災害が原因で発生した、火災被害を補償する保険については後述します。
また、火災保険の補償範囲に含まれている風災については、台風や竜巻などによる被害を指し、台風の影響で降った雨による被害は補償に含まれていない点に注意が必要です。同様に、雪災についても大雪や吹雪による被害のみが補償範囲となり、それらが影響して被った被害については補償に含まれていない点に留意する必要があります。
なお、火災保険に加入する際は、建物と家財の保険は別々で契約できるため、どちらか片方だけ、もしくは両方契約するかどうかは契約者が選ぶことが可能です。
さらに、火災保険の基本の補償範囲では対象外になる部分に不安がある場合は、特約をつけるとよいでしょう。特約をつけることで、より幅広い補償を受けられます。特約の具体的な内容としては、基本補償の内容を手厚くするものをはじめ、第三者への損害賠償を補償するものなど、さまざまな種類があるでしょう。
・地震や津波などの被害を補償する保険とは
火災保険では補償されない地震や津波、噴火の被害については地震保険の対象となります。なお、地震保険に加入することで、地震や津波、噴火によって家が倒壊したり流されたりした場合の補償を受けられるのはもちろんですが、それらの災害が原因で起きた火災の被害も補償範囲です。
むしろ、それらの災害が原因で発生した火災は火災保険では補償されないため、被害を補償するためには地震保険に加入しなくてはいけません。ただし、地震保険は単独で加入できない点に注意が必要です。
地震保険は火災保険と併せて加入するものであるため、地震保険に加入する場合は火災保険を契約する際に一緒に申し込みましょう。なお、地震保険は国と保険会社が共同で運営をおこなっているため、補償内容や保険料については、どの保険会社で申し込んでも差はありません。そのため、地震保険に加入する際は火災保険の内容を確認し、自分に合う保険を探してから追加で申し込むとよいでしょう。
保険は補償内容を確認してから選ぼう
火災や落雷などの自然災害によって受けた損害は、火災保険の補償範囲に含まれています。ただし、地震や津波、噴火による被害の補償を受ける場合は、火災保険と併せて地震保険に加入する必要があります。
また、火災は火災でも、地震や津波などが原因で発生した火災については火災保険ではなく地震保険の補償範囲となるため、注意が必要です。
保険に加入する際は補償範囲を確認しつつ、自分に合ったものを選びましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー