次の休暇こそ「海外へ」コロナ明けの海外旅行に備える「海外旅行保険」とは?
配信日: 2023.08.18
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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海外旅行保険の基礎知識
海外旅行保険は、海外での滞在中に起きる、さまざまなリスクから旅行者を守るための保険です。健康に自信があっても、海外では日本と違う環境で過ごすことになります。例えば、食事や鉄道の利用などにストレスを感じることもあるでしょう。
また、交通事故などの可能性や、誤って現地の人にけがをさせてしまった、など思いがけない状況におちいることがあります。外務省も海外旅行保険加入をすすめており、公式サイトには多くの情報を掲載しています。
この保険には「短期」と「長期」の2種類が存在します。旅行の日数や目的に応じて適切なものを選びましょう。また、保険を選ぶ際は、補償内容や金額、支払い条件などをしっかりと確認する必要があります。
多くの保険会社では、オンラインでの申し込みが一般的になってきました。公式サイトから必要事項を入力し、料金を支払えば加入完了となります。保険会社が旅行会社や航空会社と提携している場合、航空券やツアーを予約する際に同時に保険に加入することも可能です。
また、クレジットカードの中には、申し込み不要で海外旅行保険を提供するサービスを含むものがあります。ただし、付帯条件などによってカバーされない場合もあるため、渡航前に補償内容についてはしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。
加入後は必ず保険証書や保険会社の連絡先を確認し、トラブルが発生した際の対応を把握しておくことが大切です。旅行の際には、これらの情報を携帯しておく必要があります。
海外旅行保険のメリット
海外旅行保険には数多くのメリットが存在します。まず、最も大きなポイントは、医療費のサポートです。急な病気やけがによる治療費は、保険がなければ非常に重い負担となり得ます。
しかし、適切な保険を持っていれば、これらの費用が大幅に補填されるため、経済的な安心感を得ることができるのです。海外の医療制度や治療費は国によって大きく異なります。例えば、欧米の医療費は日本よりも一般的に高額です。そのため、万が一の際の自己負担を軽減するため、海外旅行時の保険加入は不可欠なものといえるでしょう。
次に、多くのケースで、24時間体制でのサポートが受けられる点も大きなメリットの1つです。保険会社によっては、海外主要都市に駐在窓口を設置したり、コールセンターを国内に設置するなど、突然のトラブルや緊急事態に対応する専門スタッフが適切な対応をしてくれます。言語のサポートや、最寄りの医療機関の紹介、緊急搬送などの対応が期待できます。
さらに、荷物の遅延や盗難に関する補償も魅力的です。旅の途中でのトラブルは、楽しさを半減させてしまいます。だからこそ、そのような不安を軽減してくれる海外旅行保険は安心をもたらす「お守り」ともいえるでしょう。
海外旅行保険のデメリット
一方で、海外旅行保険にもいくつかのデメリットが考えられます。まず、保険の加入にはコストがかかる点です。短期の旅行であればそれほどの金額にはならないかもしれませんが、長期の旅行や高額なプランを選ぶと、保険料はそれなりの金額となるでしょう。
さらに、すべてのトラブルやリスクに対して補償が受けられるわけではありません。旅行のプランを立てる際に、保険の詳細な内容や補償範囲をしっかりと事前確認することが大切です。保険に入っているからといっても、補償の対象外の事象については、期待していたサポートを受けられない場合もあるのです。
例えば、適切な現地の病院を紹介してもらえなかった、または荷物の紛失に関して説明を充分に行わなければならないために、コレクトコールを備えていない場合は電話代がかさんだ、などのケースです。
また、帰国後の手続きや申請が煩雑であると感じる人も少なくありません。トラブルが発生した際に必要な書類や証明をそろえるのは、旅行者にとってストレスになるでしょう。保険に加入するだけではなく、どのような補償内容なのか、手続きや帰国後に必要な申請書類はなにか、など細やかな確認が必要です。
自分の旅行スタイルに合った海外旅行保険を
海外旅行を楽しむためには適切な準備が欠かせません。特に、異国の地でのトラブルやアクシデントへの備えとして、海外旅行保険は大きな役割を果たします。そのため、お守り代わりに加入する人も多いのです。とはいえ、一部のデメリットも把握しておくことが大切です。
海外旅行保険を選ぶ際は、自身の旅行スタイルやリスクをしっかりと考慮し、最適なプランを選び、加入しただけで安心せず、内容を事前に充分、把握することが重要です。
出典
外務省 海外旅行保険加入のおすすめ
一般社団法人 日本損害保険協会 海外旅行傷害保険
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー