旅行中に高い一眼カメラを破損! 火災保険で補償がおりるって本当?
配信日: 2023.08.28
さまざまな持ち物の中でもひときわ高額で、なおかつ壊れる可能性が高いものは、一眼レフカメラでしょうボディとレンズを合わせて、高いものでは100万円を超えるものもあり、衝撃や水気で壊れることも珍しくありません。
実は、旅行中の持ち物の破損は、火災保険などに含まれる「携行品損害特約」を利用することで、修理費や再取得費用が補償される場合があることをご存知でしょうか。どんなケースでどの程度の補償が得られるのか、具体的に確認しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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海外旅行で困った。第3位:持ち物の破損・紛失
今回想定するのは、以下のようなケースです。
・海外旅行でアメリカへ
・カメラとレンズの総額は50万円
・きれいな川を撮影している最中に一眼レフカメラを水没させた
・乾燥させたが、動作しなくなった
カメラなど高額な品の破損や紛失はめったにないので、保険に入るのはもったいないのでは? と指摘する方もいるかもしれません。
損保ジャパンが行った「海外旅行保険に関する意識調査」によると「海外旅行で困ったことは何ですか」という問いに対する回答の上位は以下のとおりです。
・空港での手荷物の到着遅れ(28.4%)
・急な飛行機の欠航や遅延(27.1%)
・旅行先での持ち物の破損・紛失(26.6%)
このように、旅行先での持ち物の破損や紛失は4人に1人が抱える悩みとなっているようで、不安を解消するために何らかの対策を取る必要がありそうです。
携行品損害特約で保証される金額は?
旅行先で50万円のカメラを水没させて壊してしまった。こうしたケースでは、どの程度の金額が補償されるのでしょうか。実際の保険会社の契約内容の事例を確認します。
・保険金の限度額:100万円
・特約を利用する場合の自己負担額:1万円
・カメラの買い替え費用50万円-自己負担額1万円=49万円の保険金
・保険金の限度額:50万円、または100万円の選択式
・特約を利用する場合の自己負担額:1万円
・カメラの買い替え費用50万円-自己負担額1万円=49万円の保険金
・保険金の限度額:10万円・30万円・50万円・100万円の選択式
・特約を利用する場合の自己負担額:1万円・3万円・5万円・10万円の選択式
・保険金額は限度額と自己負担額による
このように携行品損害特約を利用すれば、保険金額の範囲内であれば自己負担額を差し引いた金額が保険金として支払われます。保険金の支払いを合わせて考慮する必要がありますが、いざというときには、やはり手厚い補償が安心です。
A社・B社との契約であれば、事例では49万円の保険金を受け取る事が可能です。一方でC社の携行品損害特約の場合、保険金の限度額や自己負担額によっては、カメラの買い替え費用を満額受け取れない可能性もあります。
旅行に持参する持ち物の中で最も高額な品に合わせて、携行品損害特約の内容をカスタマイズする必要がありそうです。
また、中にはクレジットカードに携行品損害特約が付帯されているものもあるので、特約が重なることのないよう確認してみましょう。
旅行中、特に海外を旅行する場合は、手荷物の到着遅れや飛行機の欠航・遅延といったさまざまな不安要素があります。こうした不安の中で大きなもののひとつは、持ち物の破損・紛失です。どれだけ気をつけても発生する可能性はあるので、携行品損害特約を利用して、高額な品物の紛失・破損に備えましょう。
出典
損保ジャパン 海外旅行保険に関する意識調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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