更新日: 2024.01.29 その他保険

チューリッヒ生命保険って正直どうなの? メリット・デメリットや向いている人の特徴も解説!

チューリッヒ生命保険って正直どうなの? メリット・デメリットや向いている人の特徴も解説!
「チューリッヒ生命保険株式会社」は、1996年に通信販売専門の生命保険会社として事業を開始しました。現在では生命保険代理店や銀行窓口での取り扱いもおこなっているため、保険加入を検討している人もいるのではないでしょうか。
 
この記事では、チューリッヒ生命保険株式会社の概要を始め取扱商品や、メリット、デメリットなど詳しく解説しています。チューリッヒ生命保険の加入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

【PR】あなたの不安をFPに無料相談してみませんか?

【PR】マネードクター

【PR】マネードクター

おすすめポイント

・いつでも何度でも相談無料。
・最短翌日に相談も可能。
・どこでも相談可能(ご自宅やカフェなど都合に合わせた場所でOK)
・お金の総合サービス(保険や資産運用、ライフプランなど)

FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

チューリッヒ生命保険の概要

チューリッヒ生命保険株式会社は、スイスのチューリッヒ市に本社を置く「チューリッヒ・インシュアランス・グループ」の1つです。チューリッヒ生命保険の概要は、図表1のとおりです。

図表1

社名 チューリッヒ生命保険株式会社
本社所在地 東京都中野区中野4丁目10番2号中野セントラルパークサウス16階
設立年月 1996年8月
従業員数 388名

チューリッヒ生命保険株式会社「ディスクロージャー誌 Annual Report 2023」を基に作成

チューリッヒ生命保険株式会社は、設立当初は通信販売専門の保険会社であったため、他の生命保険会社のように全国に営業拠点を設置しておらず、本社以外には東京都調布市にオフィスがあるのみです。したがって、チューリッヒ生命保険は、生命保険業界の中でも企業規模は比較的小さく、歴史も浅い生命保険会社といえます。しかし、チューリッヒ生命保険の沿革は図表2のとおり、徐々に業務を拡大させ、現在に至ります。

図表2

年月 内容
1998年8月 大蔵省の認可を受け、「チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー日本支店」を開設
1998年10月 通信販売専門の生命保険会社として営業開始
2013年9月 保険料のシミュレーションや資料請求、商品申し込みがインターネットで完結するサービス「Z-Life」を運用開始
2013年12月 生命保険代理店用の保険設計ポータルサイト「Z-Navi」を運用開始
2015年2月 銀行窓口で一部の保険商品を販売開始
2021年4月 日本法人として「チューリッヒ生命保険株式会社」の営業を開始
2023年1月 ジブラルタ生命との代理代行販売を開始

チューリッヒ生命保険株式会社「ディスクロージャー誌 Annual Report 2023」を基に作成

上記のとおりチューリッヒ生命保険株式会社は、当初「チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー」の日本支店として開設されました。「チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー」は、世界で200以上の国と地域で事業を展開しており、約150年もの歴史があるスイスに本社を置くチューリッヒ・インシュアランス・グループの1つです。

チューリッヒ生命保険株式会社は、そのようなグループの日本支社として開設後、着実に販路を拡大しています。設立から20年余りで通信販売だけでなく、生命保険代理店や銀行窓口でもチューリッヒ生命保険の保険商品に加入できるようになっています。

チューリッヒ生命保険は、販路拡大だけでなく業績も伸ばしており、2013年3月時点で約18万件であった保有契約件数は、2023年9月時点では約140万件まで増加しています。2020年~2022年度の業績を示す主な指標は、図表3のとおりです。

図表3

項目 2020年度 2021年度 2022年度
新契約件数 15万5000件 5万6000件 13万1000件
保有契約件数 125万8000件 125万8000件 133万1000件
新契約年換算保険料 55億9900万円 24億6900万円 70億7000万円
保有契約年換算保険料 481億3900万円 480億9800万円 524億6900万円

チューリッヒ生命保険株式会社「2022年度決算について」「2021年度決算について」を基に作成

2021年度は新規契約件数が伸び悩み、保険料収入も減少していますが、2022年度には業績は回復しており、順調に推移しています。

チューリッヒ生命保険の特徴

チューリッヒ生命保険株式会社は、以下の5つを「Zurich Quality」としてサービスの品質維持、向上に努めています。

●私たちは常に、お客さまを第一に考え、頼れる存在でいます。

●お客さまは一人ひとりの立場や状況を理解し、親身になって寄り添います。

●お客さまのニーズをしっかりと受け止め、的確に対応します。

●お客さまの期待を上回る価値の提供を目指します。

●お客さまのご満足、ご安心が、スタッフのやりがいと喜びです。

上記のとおりサービスの品質維持、向上に努めているチューリッヒ生命保険株式会社の特徴は、以下のとおりです。

(1)ソルベンシー・マージン比率は1000%超

(2)保険金支払いまでの日数が短く、顧客満足度も高い

(3)インターネットや生命保険代理店、銀行窓口で販売

(4)カスタマイズしやすい保険商品

(5)保険業務だけでなく、社会貢献活動も活発

 

チューリッヒ生命保険の特徴(1)ソルベンシー・マージン比率は1000%超

業績を順調に伸ばしているチューリッヒ生命保険株式会社のソルベンシー・マージン比率は、2023年3月時点で1089.2%となっています。ソルベンシー・マージン比率とは、保険会社の支払能力を表す指標のことです。一般的には200%を超えていれば健全とされており、200%を下回ると金融庁からの是正措置の対象となっています。ソルベンシー・マージン比率が1000%を超える保険会社は多くないため、チューリッヒ生命保険の特徴の1つとして、健全な生命保険会社であることが挙げられます。

一方で、チューリッヒ・インシュアランス・グループの中核となる「チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド」では、図表4のとおり高格付けを取得しており、グループの安全性の高さがうかがえます。

図表4

格付け機関 保険財務力格付け 格付け見通し
Standard & Poor’s AA 安定的
Moody’s Aa3 ポジティブ
A.M.Best A+ ポジティブ

チューリッヒ生命保険株式会社「チューリッヒ生命について」を基に作成

保険財務力格付けとは、保険会社における保険金支払いに基づく財務的健全性を表す指標のことです。チューリッヒ・インシュアランス・グループの中核企業の信用格付けのみで、チューリッヒ生命保険株式会社も安全であると決めつけることは危険ですが、安全性にも配慮した経営をおこなっていることはうかがえます。

チューリッヒ生命保険の特徴(2)保険金支払いまでの日数が短く、顧客満足度も高い

保険会社は不測の事態が起きた場合、その経済的損失を補うために保険金を支払うことが業務であることから、保険会社のサービス品質の1つの指標として、保険金支払いまでの日数が挙げられます。

チューリッヒ生命保険株式会社の保険金支払いまでに要した平均日数は、2022年度時点で3.88営業日となっています。これは、2021年度時点の2.98営業日よりも1日ほど長くなっていますが、コロナウイルス感染症感染症による入院保険金支払いを含む日数となっていることを考慮すれば、かなり短期間で保険金を支払っています。

さらに2022年度のチューリッヒ生命保険株式会社の顧客満足度アンケートでは、92%が「満足」と評価していることからも、チューリッヒ生命保険株式会社は、「加入時だけでなく、不測の事態が起きてもしっかり対応してくれる生命保険会社」といえます。

チューリッヒ生命保険の特徴(3)インターネットや生命保険代理店、銀行窓口で販売

インターネットや生命保険代理店、銀行窓口での販売に特化している点は、チューリッヒ生命保険株式会社の大きな特徴です。

一般的に生命保険会社には営業職員が多く在籍しており、全国各地に営業拠点を設置しています。そして、営業職員の生命保険商品販売により保険料収入が増える反面、人件費や営業拠点にかかる費用が発生します。これに対し、チューリッヒ生命保険株式会社では、営業職員がいない分インターネットや生命保険代理店、銀行窓口での販売で保険料収入を確保する一方で、人件費や営業拠点にかかる費用は不要であるため、保険料が安く抑えられます。

チューリッヒ生命保険の特徴(4)カスタマイズしやすい保険商品

チューリッヒ生命保険株式会社が取り扱っている生命保険商品は、図表5のとおりであり、他社と比べて多くはありません。

図表5

保険商品名 保障の種類 概要
終身医療保険プレミアムZ 入院保障 病気やケガでの入院、手術を一生涯保障。
終身医療保険プレミアムZ Lady 入院保障 終身医療保険プレミアムZの女性限定版。女性特有の病気およびがんの保障が手厚い。
終身医療保険プレミアムZ ワイド 入院保障 持病がある人向けの入院保障。
終身ガン治療保険プレミアムZ がんの保障 抗がん剤治療による保障がメイン。自由診療の抗がん剤治療にも対応。
定期保険プラチナ 死亡保障 病気、ケガ問わず死亡時および高度障害時を保障。
収入保障保険プレミアム DX 死亡保障 死亡時、遺族は給料代わりに毎月年金として受け取れる死亡保障。
3大疾病保険プレミアムZ 3大疾病の保障 がん、急性心筋梗塞、脳卒中の保障。
くらすプラスZ 就業不能保障 働けなくなった時の収入減を保障。短期と長期の2つの働けない状態に備えられる。

チューリッヒ生命保険株式会社「保険をお考えのお客さま」を基に作成

チューリッヒ生命保険株式会社では、入院保障やがん保険はバリエーションや特約が豊富であるため、自分に合った保険にカスタマイズがしやすくなっています。例えば、終身医療保険プレミアムZでは、図表6のような選択肢があります。

図表6

項目 項目の概要 選択肢
払込期間 保険料を支払う期間 10年払、55歳払、60歳払、65歳払、70歳払、75歳払、終身払
入院給付限度の型 1つの病気、ケガで保障される日数の上限 30日型、60日型、120日型、365日型
入院給付金額 1日当たり保障される金額 3000円~2万円まで千円単位
手術給付金額 手術を受けた場合に保障される金額 手術内容を問わず一律5倍、10倍、20倍のI型3タイプ、手術内容によって金額が変わるII型、手術給付金なしのIII型の合計5つ

著者作成

上記のとおり選択肢が豊富にありますが、公式サイトでは保険に詳しくない人向けに、年齢、性別、希望を入力するだけでおすすめプランが表示されます。さらに同年代の加入傾向などもわかる上、個別にカスタマイズした保険のシミュレーションもできます。

チューリッヒ生命保険の特徴(5)保険業務だけでなく、社会貢献活動も活発

チューリッヒ生命保険株式会社は本来の保険業務だけでなく、社会貢献活動も活発な生命保険会社です。チューリッヒ生命保険で過去開催した社会貢献活動は、図表7のとおりです。

図表7

活動 具体的な内容
ユニセフのチャリティプログラム 自宅に眠っている外貨コインや紙幣を募金する「外貨コイン募金」や「ユニセフ・ラブウォーク」としてフットサルを通じた募金活動を実施。
チューリッヒ・コミュニティ・ウィーク チューリッヒ・コミュニティ・ウィークは、チューリッヒグループが世界各国でボランティア活動をおこなう社会貢献活動週間として、2012年からおこなわれているもの。2022年10月24~28日の5日間、チャリティスイーツやベジタブルの販売、闘病中の子どもたちに送るメッセージカードの作成などを実施。
ピンクリボン活動、がん対策推進企業アクション 2019年東レ パン パシフィック オープンテニスのオフィシャルスポンサーであったチューリッヒ生命保険株式会社は、大会期間中に乳がんのセルフチェックシートの配布、およびマンモグラフィー検査を実施。

チューリッヒ生命保険株式会社「ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)のチャリティプログラムに賛同」「チューリッヒ・コミュニティ・ウィーク(2023)」「東レ パン パシフィック オープンテニス 2019、2年目の協賛!」を基に作成

上記以外にも、持続可能な開発目標(SDGs)や環境活動への取り組みとして、ペーパレス化の促進やエコグッズの利用、ESG投資などもおこなっています。

チューリッヒ生命保険のメリット

チューリッヒ生命保険株式会社は、安全性が高く、保険商品のカスタマイズがしやすいなどさまざまな特徴があるため、以下のメリットがあります。

●自分に合った保険に加入しやすい

●手軽に加入できる

●迅速な保険金支払い

チューリッヒ生命保険株式会社は、インターネットや生命保険代理店、銀行窓口で加入できます。特に公式サイトでは、自分に合った保険内容の見積もりができる上、そのまま加入手続きまで進められます。加入手続きは中断した場合でも途中から再開できるため、ちょっとした空き時間でも手続きできます。

生命保険は、不測の事態が起きた場合の経済的損失を補うために加入するので、保険金が支払われるまでにかかる時間は短いほど、サービス品質が高い保険会社といえます。

チューリッヒ生命保険株式会社は、コロナウイルス感染症で給付金請求が殺到していた時期でも平均3~4日で保険金が支払われており、業界トップクラスのサービス品質の高さは、保険を加入する上で大きな安心材料となります。

チューリッヒ生命保険のデメリット

チューリッヒ生命保険株式会社の保険商品に加入するにあたって、以下のデメリットがあります。

●インターネットでの申し込みでは自分で

●メンテナンスも自分で

●貯蓄性のある生命保険の取り扱いなし

チューリッヒ生命保険株式会社の公式サイトから加入する場合や加入後の届け出、定期的な保険の見直しなどは、担当者がいないため基本的に自分で判断しなければなりません。特に、加入時には健康状態を告知しなければなりませんが、勝手な判断で健康状態を告知しなかったことがチューリッヒ生命保険株式会社にバレてしまうと、保険金が支払われない場合があります。

中には、保険契約を解除されることもあります。健康状態は、必ず事実を告知しましょう。告知が必要か判断に迷った場合は、事前にチューリッヒ生命保険株式会社に確認しましょう。

また、チューリッヒ生命保険株式会社が取り扱っている生命保険は掛け捨てであるため、解約した場合にお金が受け取れる貯蓄性がある保険は加入できません。したがって、子どもの学費準備や老後資金を貯めたい場合は、他社の生命保険を活用しましょう。

チューリッヒ生命保険が向いている人の特徴

チューリッヒ生命保険株式会社が向いている人の特徴は、以下のとおりです。

●保険料を安く抑えたい人

●保険の営業をできるだけ受けたくない人

チューリッヒ生命保険株式会社が取り扱っている生命保険は掛け捨てであるため、保険料を安く抑えたい人に向いています。さらに、チューリッヒ生命保険株式会社の公式サイトから直接保険加入手続きができるため、保険の営業をできるだけ受けたくない人にも向いています。

チューリッヒ生命保険を利用する上での注意点

チューリッヒ生命保険株式会社の加入手続きや加入後の届け出、定期的な保険の見直しも自分で判断しなければならないため、生命保険および金融や税務の知識がない人には向いていません。生命保険および税務の知識に自信がない人は、生命保険代理店や銀行窓口で担当者と相談しながら加入しましょう。

また、生命保険が支払われる基準など生命保険契約に関するルールは、「約款」や「契約のしおり」に記載されています。チューリッヒ生命保険株式会社は、加入後のさまざまな手続きも自己管理でおこなわなければならないため、「約款」や「契約のしおり」は必ず読んで、理解しておきましょう。

チューリッヒ生命保険まとめ

スイスに本社を置くチューリッヒ・インシュアランス・グループの1つであるチューリッヒ生命保険株式会社は、規模が小さいながらも順調に業績を伸ばしている生命保険会社です。

チューリッヒ生命保険株式会社が取り扱っている生命保険商品は、インターネットや生命保険代理店、銀行窓口で加入できます。特にインターネットでは、カスタマイズによる保険見積もりも可能であり、さらにそのまま申し込み手続きまで進められます。ただし、加入手続きや加入後の届け出、定期的な保険の見直しも自分でおこなわなければならないため、生命保険や税務の知識は事前に学んでおきましょう。

特に、加入時に事実と異なる健康状態を告知した場合、保険金が支払われない事態や契約が解除となる可能性があります。告知が必要か判断に迷った場合は、事前にチューリッヒ生命保険株式会社に告知すべきか確認しましょう。

出典

チューリッヒ生命保険株式会社 会社概要
チューリッヒ生命保険株式会社 チューリッヒ生命について
チューリッヒ生命保険株式会社 ディスクロージャー誌 Annual Report 2023
チューリッヒ生命保険株式会社 2022年度決算について
チューリッヒ生命保険株式会社 2021年度決算について
チューリッヒ生命保険株式会社 Zurich Quality
チューリッヒ生命保険株式会社 保険をお考えのお客さま
チューリッヒ生命保険株式会社 終身医療保険シミュレーション・お見積り
チューリッヒ生命保険株式会社 社会貢献活動
チューリッヒ生命保険株式会社 ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)のチャリティプログラムに賛同
チューリッヒ生命保険株式会社 チューリッヒ・コミュニティ・ウィーク(2023)
チューリッヒ生命保険株式会社 東レ パン パシフィック オープンテニス 2019、2年目の協賛!

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集