更新日: 2024.06.05 損害保険

実家が築40年と古くなりました。どこかが壊れるなどリスクが高いと思うのですが、火災保険の見直しを親にすすめたほうがよいでしょうか?

実家が築40年と古くなりました。どこかが壊れるなどリスクが高いと思うのですが、火災保険の見直しを親にすすめたほうがよいでしょうか?
築40年の古い家は、一見問題ないように見えても経年劣化が進んでいるため、地震や台風などの自然災害を受けた場合に、被害が大きくなりやすいというリスクがあります。
 
このような場合に備えて、自然災害の被害を幅広く補償してくれる「火災保険」に加入している方も多いです。
 
しかし、保険料の高さや補償内容に疑問を感じ、「見直したほうがいいのかな?」と悩んでしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、築年数の古い家はどのようなタイミングで火災保険の見直しをしたほうがいいか解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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築40年の家が火災保険を見直したほうがよい理由

築年数が古い家が火災保険を見直したほうがよい理由として、築年数の古い家は自然災害による被害を受けた場合、建物の老朽化によって被害が大きくなりやすいことが挙げられます。
 
特に近年は、異常気象などによって自然災害が起こりやすく、築年数の古い家はリスクの高い状況になっているため、補償内容が不足していないか定期的に確認することが重要です。
 
また、自然災害の増加に対応するため、損害保険大手4社が2024年10月から火災保険料を約1割値上げする方針であることが伝えられています。
 
火災保険はここ5年で4割ほど上昇しており、築年数の古い家は火災保険に加入する際に保険料が高くなりやすいことから、火災保険料が値上がりする前に加入したほうが経済的な負担も楽になるでしょう。
 

火災保険を見直すタイミング

火災保険を見直すタイミングは、主に以下の4つ挙げられます。


・家のリフォームやリノベーションを行うタイミング
・更新や満期のタイミング
・家族構成が変わったタイミング
・地震保険に加入するタイミング

このほかにも、「補償が今のままでは不安だな」と感じたときは、いつでも保険会社に相談してみましょう。
 

家のリフォームやリノベーションを行うタイミング

火災保険の保険料は、建物の評価などによって決定されます。増改築によって建物の造りが変わった場合は、建物の再評価や火災保険金額の再設定が必要となるため、リフォームやリノベーションをしたことを保険会社へ連絡をしなければなりません。
 
保険会社に通知しない場合は、十分な保険金が支払われない恐れもあるので注意が必要です。このリフォームやリノベーションのタイミングに火災保険を見直すと、保険の切り替えもスムーズに行えるでしょう。
 

更新や満期のタイミング

火災保険の更新や満期の日が近づくとはがきなどで通知が来るため、そのタイミングで見直しを行うのもおすすめです。現在の生活と火災保険の補償内容が合っているかを確認し、契約を更新するか、新たに別の火災保険を契約するか冷静に判断しましょう。
 

家族構成が変わったタイミング

火災保険は家電や家具などの「家財」についても補償してくれるため、火災保険の見直しは、家族構成が変わったタイミングで検討するのも一つの方法です。
 
家族構成は家財の増減に大きく影響し、家族が多ければその分家財が多くなるため、自然災害に遭った場合、被害が多いことが考えられます。また、子どもが独立すれば家財は減るケースが多いでしょう。
 
そのため、定期的に家族構成に応じて家財の保険金額を見直すことで、補償に対する過不足を解消できるでしょう。
 

地震保険に加入するタイミング

火災保険の見直しは、地震保険に加入するタイミングで行うのもおすすめです。なぜなら、地震保険は単体契約ができず、火災保険とセットで契約することになっているからです。このため、地震保険を検討している場合は、火災保険の見直しも一緒に行うとよいでしょう。
 

火災保険の定期的な見直しを実家の親にもすすめよう

築年数の古い家は、自然災害が起きた際に被害が大きくなるリスクが高いため、定期的に見直しを行い、補償内容を確認することが重要です。保険の見直しは、増改築をした、更新・満期日が近い、家族構成の変化、地震保険に加入したいなどのタイミングがおすすめです。
 
ご実家が古い場合は、親御さんに保険の見直しをぜひすすめて、親御さんが高齢の場合は一緒に検討するとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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