更新日: 2024.07.06 自動車保険
初ボーナスが出るので車を買う予定です。しかし任意保険料がどこも高額で困っています。学生のときから加入している「個人賠償責任保険」があるから、これで十分でしょうか?
本記事では、個人賠償責任保険の補償内容と、2種類の自動車保険について解説します。これから車の購入を考えている人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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個人賠償責任保険とは
個人賠償責任保険とは、個人またはその家族が他人にけがをさせる・他人の物を壊すといった場合に、損害賠償金や弁護士費用を補償してくれる保険です。個人賠償責任保険で賠償できるのは、個人の日常生活や住宅管理における範囲です。単独で加入できるほか、火災保険や自動車保険などと組み合わせて特約として契約する人も多いでしょう。
個人賠償責任保険は、自動車の事故(車両の所有、使用、管理に起因する損害賠償責任)では保険金が支払われない点に注意しましょう。つまり、個人賠償責任保険は自動車保険の代わりにはなりません。
自動車保険とは
自動車の事故に備えるために、自動車保険に加入しましょう。個人賠償責任保険では対応できない自動車事故をカバーできます。しかし、自動車保険には「必ず加入しなければならない保険」と「加入が任意の保険」の2種類ある点に注意しましょう。
本項では、それぞれの補償内容について解説します。初めて車を買う予定の人は参考にしてください。
自賠責保険
自賠責保険は、加入が義務付けられている自動車保険です。自賠責保険は、交通事故被害者の救済を目的としています。具体的には、被害者の死亡・後遺障害・傷害時の補償です。
被害者の車や物、および加害者側については補償されません。自賠責保険はどの保険会社であっても、車種ごとに保険料が定められています。また、払われる保険金の限度額も共通です。以下で、保険金の限度額を見ていきましょう。
・死亡時:3000万円
・けが:120万円
・後遺障害:75~4000万円
自賠責保険は、車の購入時に販売店等で加入手続きできます。
任意保険
任意保険は、自賠責保険ではカバーできない以下の自動車事故の補償などが可能です。
・被害者の死亡、けが
・加害者および同乗者の死亡、けが
・被害者および加害者の車や物
・ロードサービス
・弁護士費用
保険内容や特約によって、さまざまな補償があります。自賠責保険では補償されない被害者の車・物および加害者と同乗者のけが・死亡、車・物への損害に対応しています。
自動車の任意保険に加入しないリスク
任意保険に加入しない場合、さまざまなリスクがあります。自賠責保険だけでは、加害者側のけがや車の破損・被害者側の車や物の破損は補償されず、以下の問題に対応できない可能性があります。
・高額賠償請求
・店舗等に車が突っ込んだ際の対物補償
自動車事故を起こした場合、被害者から高額賠償請求される恐れがあります。しかし、自賠責保険では保険金上限額が定められているため、それ以上の額の賠償請求をされた場合は対応できない可能性が高いです。
例えば、ブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまい、店舗などに車が突っ込んでしまうこともあります。自賠責保険では損害を被った店舗に対する補償はなく、高額の賠償金を支払えないでしょう。
自賠責保険では補償されない範囲も広いため、任意保険未加入のリスクは大きいといえます。
車を購入したら任意保険に加入しよう
個人賠償責任保険に加入していても、車の事故には対応できません。車を購入する場合は、任意の自動車保険にも加入しましょう。
自賠責保険への加入は強制であるため、必ず加入しなくてはなりません。任意保険に加入することで自賠責保険では補償されない部分までカバーできます。もしもの自動車事故に備えるために、任意保険に加入したほうがよいでしょう。
任意保険の保険料が高いと感じる場合は、店舗型ではなくオンラインで契約できる通販型の保険会社を選ぶ・保険料を年払いにする・補償範囲を限定的にするなどの方法で、保険料をおさえられる場合があります。
出典
一般社団法人日本損害保険協会 個人賠償責任保険は、どのような保険ですか。
一般社団法人日本損害保険協会 自賠責保険
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー