更新日: 2024.08.28 自動車保険

40歳男性、自動車保険の年齢条件を「26歳以上→35歳以上」に変更し忘れていた! 10万円ほど“損”してしまったけど、忘れていた期間分は取り戻せますか?

40歳男性、自動車保険の年齢条件を「26歳以上→35歳以上」に変更し忘れていた! 10万円ほど“損”してしまったけど、忘れていた期間分は取り戻せますか?
自動車保険の保険料は、等級以外に年齢条件によって大きく変わります。
 
若ければ若いほど運転技術の低さや運転経験の少なさから運転による事故のリスクは高く、保険料は高くなります。ただ、年齢条件の年齢に達したら、年齢条件を変更することで、保険料を安く抑えられるのは知っていますか?
 
本記事では、年齢条件を変更するのを忘れていた場合に、その期間の差額分の保険料を取り戻せるかどうかを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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車の保険料は年齢条件が若いほど高い

車の保険は、契約者の年齢区分で60歳以上を超えると掛け率は高くなる傾向がありますが、一方で、保障内容の年齢条件は、若いほど保険料が高いです。
 
理由は、若いほど事故のリスクが高く、保険会社が多くの損害賠償金を払う可能性があるからです。
 
警察庁「令和5年中の交通事故の発生状況」によると、10代は免許保有者10万人当たり交通事故件数が1000件以上と、どの年代よりもずば抜けて多くなっています。
 
次に20~24歳の交通事故件数が多く、意外にも85歳以上の事故は10代や20代前半よりも少なくなっています。このデータは原付での事故も含まれていますが、若年層が第一当事者である交通事故の件数は上位であることが分かります。
 
それほど、若年層の自動車事故のリスクは高く、保険会社は保険料を多くすることでバランスを取っているようです。
 

年齢条件に達した場合は自分で申請する必要がある

保険会社によって年齢区分は異なりますが、被保険者が21歳以上、26歳以上、30歳以上もしくは35歳以上といった年齢条件の年齢に達したとき、年齢条件の変更は被保険者側から申請する必要があります。
 
「自動で変更してほしい」と思う人も多いとは思います。しかし、車は被保険者本人だけでなく、被保険者の家族が乗る場合もよくあります。
 
そのため、被保険者の年齢が上がったからといって勝手に年齢条件を変えてしまうと、家族が車に乗った場合に保障されないというケースが発生する可能性があります。そのようなトラブルがないよう、保険会社が年齢条件を自動的に変更することはできません。
 
そのため、運転者の年齢が上がって年齢条件を変更したい場合は、自分自身で申請する必要があります。
 

年齢条件を変え忘れた場合返金されない

年齢条件を変更し忘れた場合であっても、原則過去の分まで遡っての返金はされません。
 
なぜなら、その間の保障は契約された条件で保障されているからです。
 
例えば、35歳以上になったのに26歳以上の年齢条件のままになっていた場合、被保険者自体は必要ないかもしれませんが、26歳以上34歳以下の本人以外の運転者も保障されます(本人限定特約や家族限定特約などが付帯されていない場合)。保険対象者が乗らない場合もその期間は該当者の保障はずっと続いているので、保険会社は返金できないのです。
 
不要な範囲の保険料を払わないよう、年齢条件の年齢を把握し、誕生日が来たら忘れずに変更しましょう。
 

年齢条件を変えるタイミングは誕生日が来たら

年齢条件を変えるタイミングは、誕生日がくる直前もしくは誕生日以降がよいでしょう。日にちを指定すれば事前の変更手続きを受け付けている保険会社が多いです。
 
年払いで保険料を支払い済みの場合は、払戻金があるので、年払いで誕生日を迎えてから保障期間が残っている場合は、忘れずに保険会社に確認しましょう。月払いの場合は、誕生日の翌月から保険料が安くなります。
 
そのため、年齢条件が変わる年齢に達した場合は、あらかじめ条件を変更する手続きをしておくのがおすすめです。
 

不要な保険はないか再度見直しをしよう

今回は、自動車保険の年齢条件の変更を忘れていた場合に返金されない理由を紹介しました。過去に遡って申請し忘れた分は返金されないため、早めに、もしくは誕生日がくる前にあらかじめ手続きを済ませるようにしましょう。
 
不要な保険料を払い続けるのは、もったいない出費と言えます。年齢条件の各年齢を理解し、不要な保険料を払っていないか確認することが必要です。加入している保険の不要な保障内容については、自分では気づけない場合もあるので、年齢条件や保障内容などをご自身が加入している保険会社に問い合わせて見直すとより確実でしょう。
 

出典

警察庁 令和5年中の交通事故の発生状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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