更新日: 2024.09.10 保険
帝王切開に保険は適用できる?どのくらいお金はかかりますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
帝王切開には公的医療保険が適用される
帝王切開は、医療行為として公的医療保険の適用対象となります。公的医療保険が適用されることで、医療費のうち3割を自己負担する形になります。自然分娩とは異なり、帝王切開は異常分娩として扱われるため、この点で安心できます。ただし、病室の差額ベッド代や食事代などは自己負担となりますので、注意が必要です。
帝王切開の費用と自己負担額の詳細
出産する施設によっても費用は異なってきます。以下を参考にしてください。
図1
施設 | 分娩全体((異常分娩を含む)) | 正常分娩の場合 |
---|---|---|
全施設平診療所平均 | 462,902円 | 473,315円 |
公的病院平均 | 418,810円 | 454,994円 |
私的病院平均 | 486,880円 | 499,780円 |
診療所(助産所含む)平均 | 472,258円 | 468,443円 |
※厚生労働省「出産育児一時金について」をもとに作成
帝王切開手術費用は以下になります。
図2
項目 | 費用 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
予定帝王切開の手術費用 | 約201,400円 | 約60,420円 |
緊急帝王切開の手術費用 | 約222,000円 | 約66,600円 |
入院費用 | 日数に応じて変動(7日~10日程度) | 同左 |
差額ベッド代 | 病院・部屋のタイプにより異なる | 自己負担 |
食事代 | 病院により異なる | 自己負担 |
帝王切開の手術費用は、予定帝王切開で約20万円、緊急帝王切開で約22万円かかります。このうち自己負担額は3割となり、およそ6万円から7万円程度です。また、入院日数が自然分娩よりも長くなる傾向があり、その分の入院費用も増加します。その他、食事代や日用品代も加算されるため、総額ではさらに高くなる可能性があります。
帝王切開に備える民間医療保険の必要性
公的医療保険だけでは、帝王切開の全費用をカバーすることは難しいため、民間医療保険に加入することで、さらに手厚い保障を受けることができるでしょう。例えば、民間の医療保険では「入院給付金」や「手術給付金」を受け取ることが可能となり、自己負担額を大幅に減らすことができる可能性があります。
帝王切開に関する保険選びのポイントとまとめ
民間医療保険に加入する際には、帝王切開をカバーする保険商品を選ぶことが重要です。特に「女性疾病特約」が付帯された保険は、帝王切開などの女性特有の病気に対して手厚い保障をしている商品もあります。また、妊娠前に加入しておくことで、妊娠中や出産後のリスクに備えることができます。最適な保険を選び、安心して出産に臨むための準備をしましょう。一度、ファイナンシャルプランナーなど保険やお金の専門家にご自身にあった保険商品を相談することもおすすめです。
出典
第一生命 帝王切開の費用は保険適用?利用できる公的制度と民間保険の必要性
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー