ディーラーの「自動車保険」に入っているけれど、ネット保険なら「4万4000円→2万1000円」という見積もりに! ディーラー保険に“メリット”はないの? 注意点とあわせて解説
配信日: 2024.10.22
ディーラーの保険に入っている人は、ネット型の自動車保険に乗り換えることで、保険料を大幅に下げられる可能性があります。しかし、ディーラーの保険から乗り換えることに不安を感じる人もいるはずです。
本記事では、ディーラーの自動車保険からネット型保険に乗り換えることでどれくらい安くなるのか、デメリットや注意点について詳しく解説します。
執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ディーラーの自動車保険からネット型に乗り換えたときの差額は?
実際にディーラーの自動車保険からネット型に乗り換えることで、差額はどれほどになるのでしょうか? 筆者は11月に自動車保険の更新を控えているため保険料を比較してみたところ、ディーラーの保険の場合は年額約4万4000円ですが、ネット型保険ならほぼ同条件で最安値年額約2万1000円という見積り結果でした。
当然、車種や補償内容、等級などによりどれだけ安くなるかは異なりますが、年間数万円安くできる可能性があるのです。
ネット型保険が安くなる主な理由には、ネットで完結するため代理店の手数料がかからず、コストが抑えられることが挙げられます。ネット型保険の最大のメリットは保険料の安さです。少しでも負担を減らしたい人は、ネット型保険を検討しましょう。
ディーラー保険のメリットとネット型保険の注意点は?
ただ、ディーラー保険は一般的に割高ではありますが、手厚いサービスが受けられます。一方で、ネット型保険は安価な反面、自分で管理や手続きを行う必要があり、特に補償内容の確認は慎重に行わなければなりません。
ディーラーの自動車保険のメリットとネット型への乗り換えを検討する際の注意点を見ていきましょう。
ディーラーの保険は事故対応を任せられる
ディーラー保険の最大のメリットは、事故対応を全てディーラーに任せられることにあります。事故が発生した際、ディーラーが修理手配や代車の用意などを一括して対応してくれるため、自分で煩雑な手続きをする必要がありません。
これは特に忙しい人や車の知識が少ない人にとって大きな安心感があるはずです。
プラスアルファのサービスがつくことも
ディーラーの自動車保険には、ネット型保険にはない付加サービスがつくことがあります。
例えば、フロントガラスの飛び石被害があった場合、無料で修理してくれるといったものです。飛び石被害の修理に保険を使うと等級が下がり保険料が上がるデメリットがありますが、こういったサービスは保険に関係なく使えます。
ディーラーの保険を解約する前に、ディーラーの保険契約者限定サービスの有無を確認し、必要かどうかを考えるようにしましょう。
ディーラーの保険と必ずしも条件が一緒でないことがあるので注意
自分でネット型の保険の見積もりをする際は、まずは同一の補償内容で比較できているかを必ず確認しましょう。例えば、ディーラーの保険には車両保険がついているのに、見積もりしたネット型の保険にはついていないのであれば、ネット型の保険が大幅に安くなるのは当然です。
対人・対物の補償金額、車両保険の条件と金額、その他特約(弁護士特約・他車運転特約など)、保険の適用条件(何歳以上が補償されるか、補償される家族の範囲はどこまでか)など、全て揃えた上で、金額を比較することが大切です。
また、事故発生時のロードサービスがあるかなども確認しておくと良いでしょう。補償が減った保険を契約してしまうと、いざ事故を起こしたときに困るかもしれないので注意が必要です。
どちらの保険が自分に合っているか考えよう
ディーラーの保険とネット型の保険のどちらを選ぶかは、保険料の安さだけでなく、ライフスタイルや車の使用状況に合わせて考えることが大切です。
事故対応やアフターサービスを重視し、自分で補償を考えるのが面倒だと感じる人はディーラーの保険を選ぶと良いでしょう。一方で少しでもコストを抑えたい、自分で補償が適切か考えるといったことを手間に感じない人にはネット型保険が適しているといえます。
保険料の違いだけではなく、何が自分にとっての優先事項なのかを見極め、最適な選択をしましょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士