終身保険に加入するべきなのはどんな人? おおまかな費用はどのくらい?
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
終身保険
終身保険は、被保険者が亡くなった場合や高度障害状態になった際に保険金が支払われる生命保険の一種です。一度加入すれば、解約しない限り一生涯にわたって保障が続くのが特徴です。
主に、自身の葬儀費用や遺族の生活費を準備する目的で利用されることが多く、途中で解約すると解約返戻金を受け取れる仕組みもあります。また、保険料は契約時のまま変わらず、保障を確保しながら長期的な貯蓄としての機能も持っています。
終身保険の加入が適している人
終身保険はどのような人に向いているのでしょうか。加入を検討すべき人の特徴を紹介します。
掛け捨ての保険に抵抗がある人
終身保険は、一生涯の保障を提供しながら貯蓄の役割も果たす保険です。途中で解約した場合でも、解約返戻金を受け取ることができるため、万が一保険が不要になった際にも無駄になりにくい仕組みになっています。
この解約返戻金は、老後の資金や子どもの教育費などに活用できるため、掛け捨ての保険に抵抗がある人に適しているでしょう。ただし、解約のタイミングによっては受け取れる金額が支払った保険料総額を下回ることもあるため、慎重に判断する必要があります。
自分の葬儀費用や遺族の生活資金を準備しておきたい人
終身保険は、生涯にわたって保障が続き、被保険者が亡くなったり高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。亡くなった際、遺族に経済的負担がかかることを考えると、終身保険の存在は安心材料になります。
子どもがまだ小さく教育費がかかる場合や、配偶者の収入だけでは生活が厳しい場合、終身保険の保険金は大きな支えとなるでしょう。自身の葬儀費用だけでなく、遺族の生活費の補助としても活用できる点が大きなメリットです。
終身保険料比較
30代男性の終身保険料を比較したところ表1の通りでした。
表1
| 保険会社 | 月払保険料 | 10年間の支払額 |
|---|---|---|
| A社 | 2508円 | 30万960円 |
| B社 | 2720円 | 32万6400円 |
| C社 | 4680円 | 56万1600円 |
| D社 | 3236円 | 38万8320円 |
| E社 | 6000円 | 72万円 |
| F社 | 2936円 | 35万2320円 |
保険価格コム「保険料シミュレーション」終身保険料比較を基に筆者作成
各社の月払保険料の平均は3680円です。費用は保険会社によって大きく異なり、最安のA社と最も高額なE社では、10年間で40万円以上の差が出ます。保険料だけでなく、保障内容や特約も比較することが重要です。
終身保険のメリット
終身保険のメリットは以下の通りです。
・必ず保険金が受け取れる
・所得税と住民税を減税できる
・貯蓄型で解約返戻金がある
・保険料がずっと変わらない
・相続税の非課税枠を活用できる
終身保険に加入すると、契約時の保険料で一生涯の保障を得られ、万一の際に保険金を受け取ることができます。また、解約返戻金があるため、途中で解約した場合でも一定の金額を受け取れるのが特徴です。
解約返戻金の金額は加入時の年齢や商品によって異なりますが、短期払いの場合、払込満了時点で総払込保険料と同等、またはそれを上回ることがあります。ただし、加入後すぐに解約すると、解約返戻金がほとんどない、もしくは受け取れないこともあることに注意しましょう。
解約返戻金の返戻率は、契約当初は低く、年数が経過するにつれて徐々に増加するのが一般的です。さらに、終身保険の保険料を支払っている間は、生命保険料控除を受けることができます。
これは、所得税や住民税の課税所得から一定額を差し引ける制度で、一定額までの減税が可能です。年末調整の時期には、保険会社から控除証明書が送付されるため、これを活用することで節税効果も期待できます。
30代男性の場合の月払保険料の平均は約3680円
終身保険は、一生涯にわたって保障が続く生命保険であり、貯蓄性も兼ね備えています。掛け捨ての保険に抵抗がある人や自分の葬儀費用や遺族の生活資金を準備しておきたい人に向いています。終身保険の保険料は、加入する保険会社や契約内容によって異なりますが、30代男性の場合の月払保険料の平均は約3680円です。
出典
保険価格コム 終身保険 人気ランキング・比較・見積もり
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー