「愛犬・愛猫」の「医療保険」、実際に「加入」している割合はどのくらい?

配信日: 2025.07.04
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「愛犬・愛猫」の「医療保険」、実際に「加入」している割合はどのくらい?
ペットの医療費は保険適用外のため高額になりやすく、飼い主としては万が一の際に備えることが重要です。愛犬や愛猫を飼ううえで、実際に「医療保険」に加入している人はどのくらいいるのかが気になる人もいるでしょう。
 
今回は、愛犬や愛猫の「医療保険」に加入している割合について解説します。ペット保険を検討している人や保険の対象範囲について知りたい人も本記事を参考にしてください。
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愛犬や愛猫の「医療保険」に加入している割合

一般社団法人ペットフード協会によると、2024年のペットの飼育数は、犬が約679万6000頭、猫は約915万5000匹にのぼります。平均飼育頭数は、犬と猫ともに年々増加傾向にあり、以前に飼っていたことを思い出したり生活の癒やしや安らぎを求めたりして多くの人がペットを飼っているようです。
 
ペット関連費用に関する調査「オカネコ保険比較」調べによると、ペット保険の加入率は犬で39.5パーセント、猫で36.7パーセントとなっています。
 
この結果から、4割弱の人がペット保険に加入していることが分かります。ペットの医療費は自由診療扱いで医療技術の高度化や高額薬開発による影響を受けやすいため、高額な医療費に備えてペット保険へ加入するようです。
 
一方、約6割の人はペット保険に未加入となっています。加入しない理由としては、「保険料が高い」「貯金でカバーできる」などの理由があるようです。
 

高額なペットの医療費請求額を経験した人の割合

実際に、高額なペットの医療費請求額を経験した人の割合は、表1の結果となっています。
 
表1

医療費請求額
5万円以上 31.0% 25.8%
10万円以上 20.2% 15.8%

※株式会社400F「ペット関連費用に関する調査「オカネコ保険比較」調べ(PRTIMES)」を基に筆者作成
 
医療費が5万円以上や10万円以上の高額な請求となった人は、犬の方が猫に比べて高くなっていることが分かります。ペットの寿命はさらに延びる可能性があるため、ペット保険の需要はさらに拡大が見込まれるでしょう。
 

ペットの医療費が高額になるケース

ペットの医療費が高額になる2つのケースについて解説します。
 

犬や猫が高齢の場合

犬・猫ともに、13歳を過ぎた頃から治療費が増加する可能性があるでしょう。犬の平均寿命は14~15歳、猫の平均寿命は13~16歳で、年々上がっています。
 
ただし、ペットの老化に伴い、ガンや皮膚疾患、目、耳、消化器や泌尿器の病気も増えていくため、歳を追うごとに医療費も増加しやすくなります。
 

病気やけがで手術・入院が必要になった場合

日頃のメンテナンスで動物病院を利用する際は、それほど費用はかかりません。しかし、病気やけがで手術や入院が必要になると、一度に数十万円の出費になることもあるようです。
 
そのときに備えて、手術や入院などが必要となった場合に突発的な出費の補償を受けられるペット保険への加入を検討した方が安心でしょう。
 

ペット保険の対象と対象外となる費用

ペット保険の対象となる費用は、おもに通院や入院、手術費用です。以下の表2にまとめました。
 
表2

ペット保険 内容
対象 ・通院費用:診察料や処置代、薬の処方代など
・入院費用:けがや病気の入院に対して発生する費用
・手術費用:麻酔や切開が必要となる大がかりな手術など
対象外 ・保険加入前の治療費
・去勢や避妊手術代
・妊娠や出産にかかわる費用
・予防を目的とした治療費や健康診断費用
・マイクロチップの装着費用 など

※筆者作成
 
表2の通り、去勢手術や妊娠、出産にかかわる費用や予防を目的とした費用、マイクロチップの装着費用は、ペット保険の対象外となっているため、注意してください。
 
マイクロチップとは、識別番号や飼い主名、住所、電話番号などを登録したマイクロチップを装着し、ペットを迷子にさせないシステムです。ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫には、令和4年6月1日からマイクロチップの装着が義務化されているため、飼い主になる際は自分の情報への変更登録が必要です。
 
マイクロチップの変更登録手数料は、オンライン申請で400円、用紙による申請で1400円となっています。
 

愛犬や愛猫の「医療保険」に加入している割合は4割弱

ペット関連費用に関する調査「オカネコ保険比較」調べによると、愛犬や愛猫の「医療保険」に加入している割合は、犬が39.5パーセント、猫が36.7パーセントでした。また、医療費が5万円以上となった経験がある飼い主の割合は、約3割におよびます。
 
病気やけがで手術や入院が必要になった場合や犬や猫が高齢になった場合は、医療費が高額になるため、ペット保険への加入を検討するとよいでしょう。
 

出典

一般社団法人ペットフード協会 令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査
株式会社400F ペット関連費用に関する調査「オカネコ保険比較」調べ(PRTIMES)
環境省 犬と猫のマイクロチップ情報登録について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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