診察の受付で「マイナ保険証」の「認証エラー」が! 費用は「全額自己負担」になる?

配信日: 2025.07.31
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診察の受付で「マイナ保険証」の「認証エラー」が! 費用は「全額自己負担」になる?
医療機関の受付で「マイナ保険証」の認証エラーが相次いでいる、という話を聞いたことがあるという人もいるでしょう。
 
認証に失敗した場合、医療費の負担がどうなるのかを知りたい人もいるかもしれません。そこで本記事では、マイナ保険証の認証エラーが発生した際の対応方法や、費用負担についてまとめました。
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マイナ保険証の認証エラーとは

マイナ保険証を利用すると従来の保険証を持ち歩かずに済むうえ、本人確認や保険資格確認と医療情報の管理が容易になり、医療機関での受け付けがスムーズになると期待されています。
 
しかし一部の医療機関では、受付でマイナ保険証を読み取り機にかざしても正しく情報が読み取れず、保険資格の確認ができない「認証エラー」が発生しました。
 

認証エラーが発生する主な原因と対応策

認証エラーの原因はシステムの不具合などさまざまで、おもに以下の理由が考えられます。
 

・システムの不具合
・通信エラー、ネットワーク障害
・ICチップの汚れ、カードの損傷
・電子証明書の期限切れ
・医療機関側の端末やネットワーク障害
・暗証番号の入力ミス
・転職や引っ越し後の情報反映の遅れ

 
認証エラーになったら、マイナ保険証に汚れや破損がないかを確認し、カードの向きや位置を変えて読み取りを再度試しましょう。
 

認証エラー時の医療費負担はどうなる?

マイナ保険証の認証エラーがあっても、基本的には全額自己負担になることはないといえます。ただし、全額自己負担にならないようにするには、手続きや対応が必要です。
 
認証エラーが発生した場合、医療機関では職員による目視、あるいは従来の保険証やマイナポータルの画面、「資格情報のお知らせ」などで資格情報を確認します。
 
また、これらを提示できなかったとしても、再診ならば受診歴から医療機関が被保険者情報を把握できれば、口頭での確認も可能です。
 
初診の場合には、患者が「被保険者資格申立書」を記入し、医療機関が資格情報を確認することになります。資格確認を行えない場合の仮対応として、医療機関は一時的に自費診療扱いで請求することもあるようです。
 
この場合、患者はいったん全額を支払い、後日、保険証などを持参して再確認し、保険適用分との差額が返金されることになるでしょう。そのため、領収書や診療明細は必ず保管しておきましょう。
 

認証エラーを防ぐためには

マイナ保険証の認証エラーを防ぐために利用者ができるのは、保険資格情報の変更があったときには更新したり、カードの取り扱いに注意したりといった対策です。
 
例えば、引っ越しで住所が変わった場合、登録されている情報を更新する手続きが必要です。
 
また、カード自体の状態も認証エラーの原因になる場合があります。ICチップの損傷に注意し、強い磁気や高温環境を避け、表面を清潔に保つよう心がけましょう。
 

マイナ保険証が認証エラーとなった場合、一旦は全額自己負担になる場合もあるが、資格情報が確認できれば返金される

マイナ保険証の認証エラーが発生しても、適切な対応を取れば医療費の全額自己負担になることはないようです。保険資格を確認できないと、一時的に全額自己負担となる場合がありますが、後日、保険資格情報を確認できれば、差額は返金されるでしょう。
 
スムーズな診療のためには、住所などの情報に変更があれば更新したり、カードの取り扱いに注意したりするなど、利用者もトラブルを回避することが大切です。
 
今後、システムの改善や運用体制の強化が進むことで、より安心してマイナ保険証を利用できる環境の整備が期待されます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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