40代独身男性です。保険に「毎月4万」ほど支払っているのですが、友人に「高すぎじゃない? 」と言われました。「平均的な保険料」はどれくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.09.12
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40代独身男性です。保険に「毎月4万」ほど支払っているのですが、友人に「高すぎじゃない? 」と言われました。「平均的な保険料」はどれくらいなのでしょうか?
みなさんは「保険料を払いすぎているのではないか」と感じたことはありませんか。今回の事例のように、40代の独身男性で、毎月4万円ほど支払っていると、友人や家族からも「高いのでは」と言われることもあるかもしれません。
 
そこで本記事では、最新の統計をもとに、保険料の平均額とその背景を紹介し、必要な保険の考え方や見直しのポイントを紹介します。
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40代男性の平均保険料はなぜ高めなのか

公益社団法人生命保険文化センターの調査によると、40代男性の年間の払込保険料は22万4000円、月額にすると約1万8600円です。この金額は20代や30代よりも高く、50代よりはやや低い水準です。つまり、40代は人生の中でも比較的高い保険料を払う時期といえます。
 
その背景にはライフステージがあります。40代は働き盛りで収入のピークを迎えることが多い一方で、健康リスクが20代や30代より高まり、医療や死亡保障への必要性も増してきます。さらに既婚者であれば子育てや教育費の備えも重なるため、保険料が高めになる傾向があるのです。
 
ただし独身の場合、家族に残す必要性が小さいため、必ずしも死亡保障を大きく設定する必要はありません。平均値は既婚世帯や子育て世帯も含めた数値であることを理解し、独身の立場では必ずしもそのまま当てはまらない点に注意する必要があります。
 

月4万円は平均の2倍以上。収入とのバランスでどう判断するか

今回の事例では、現在の保険料は月に約4万円とのことですが、平均の約1万8600円と比べるとその差は2倍以上です。確かに「高い」と感じられる水準ですが、必ずしも一概に無駄とはいえません。
 
保険料の適正さを判断する方法として、「年収に対する比率」を確認するのが有効です。一般的には年収の5〜10%程度が保険料の目安とされています。例えば年収500万円の人であれば、年間の保険料は25万円〜50万円が適正という計算です。
 
この場合、毎月4万円の支払いは年間48万円で上限近くです。もし年収が600万円以上であれば許容範囲内ともいえますが、年収400万円台なら家計に重い負担となる可能性があります。
 
つまり「平均額との差」だけでなく、「自分の収入に対してどれだけの割合か」で判断することが大切です。これによって、同じ4万円でも過剰なのか、妥当なのかが変わってきます。
 

高い保険料になる主な理由とチェックポイント

では、なぜ保険料が高くなるのでしょうか。考えられる理由はいくつかあります。
 
第一に、保障内容が非常に手厚いケースです。医療保険に複数加入していたり、長期の入院や先進医療まで幅広くカバーしたりしていると、月々の負担は大きくなるでしょう。
 
第二に、死亡保障を大きく設定している場合です。独身であれば家族への保障は必要最小限でもよいのに、既婚者並みの保障額を設定していると保険料は膨らみます。
 
第三に、貯蓄型の保険に加入している場合です。学資保険や養老保険、個人年金保険など、貯蓄を兼ねた商品は掛け捨てよりも高額になる傾向があります。とくに終身型の保険や返戻率の高い商品は、毎月の支払いが大きくなりがちです。
 
自分の保険料が高いと感じたときは、どの部分にお金がかかっているのかを整理することが大切です。「医療なのか」「死亡保障なのか」「貯蓄目的なのか」を分けて考えると、不要な部分が見えてきます。
 

月4万円は本当に高すぎる? 必要性を見直せば安心につながる

月4万円という金額は、平均より大幅に高いことは間違いありません。しかしそれが「高すぎる」と断定できるかは、その人の収入や目的、ライフプランによって変わります。独身で死亡保障を大きく持つ必要がないのに加入しているなら見直す余地がありますし、逆に将来の貯蓄を兼ねて計画的に加入しているなら納得できる出費でしょう。
 
見直す際は、まず契約内容を確認し、本当に必要な保障がどれかを洗い出すことです。そのうえで自分に必要な保障だけを残せば、保険料は納得できる金額に収まるでしょう。
 

出典

公益社団法人生命保険文化センター 生命保険の保険料は年間どれくらい払っている?
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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